1、単収を引き上げ=食糧問題を改善
「発展途上国の現状」にあるように、そもそもバイ テクは、単収を引き上げ、食糧問題を解決する ために研究されてきた分野です。 なぜここに注目が行くようになったのかというと 一番のポイントは貧困層の人々が買えるという点 です。 |
発展途上国では、たいていの国が貧しいため米やと うもろこしなどの穀類が主食となっており、肉類に 含まれるたんぱく質やビタミンAが不足してしま っています。 そこで、米やとうもろこしを品種改良し、栄養面を 改善できないかという試みがあります。 |
植物は本来、苦味物質や毒性物質を持っていたり、絶滅 を防ぐために成熟期がばらばらだったりします。 近年、バイオテクノロジーの発展と共に野生植物の優れた 形質のみを作物に組み込めることが分かってきました。 ところが、生産性を追及する農業はこうした野生植物の 能力を排除してきたため、いま野生植物は絶滅の危機に あります。 また、これとは別に環境破壊により様々な生物が絶滅の 危機に瀕しています。 バイオテクノロジーが発展してきている今日、遺伝子は 無数の可能性を秘めているものです。 こうした生物の遺伝子を保護していくことが今後大きな 課題となっていきます。 |
※3はいまだ実用化されておらず想像の段階です。 2はいくつかの研究所で作られており、実験段階にあります。 4・1については、米を先頭に作物が商品化されています。 特に1は、1994年に作られた日持ちの良いトマトが最初の商品化となり、 今現在では、何十種類ものGM作物が作られています。 |