5.遺伝子の解析方法とは?

2003年にヒトの30億のゲノム(DNAの塩基配列)が決定されました。
ちょうど、ワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発見してから50周年にあたる記念すべき年に
ヒトの設計図が解読されたんだ!
どのように塩基配列は解析されたんだろう?
いくつか方法はあるけど、ここでは国際チームが利用した「階層的ショットガン法」を紹介するね。

☆配列決定までの方法☆

1段階:決定したいDNAの断片を大腸菌に入れて増やします。

2段階:1回に決定できる塩基配列は、数百塩基対までです。
     そのため、増やしたDNA断片を解析できる大きさまで酵素を使って切ります。
     ここで、切る場所の違う酵素をいくつも使っておきます。
     それから作られた断片を再び大腸菌に入れて増やします。

3段階:得られたデータから断片の末端を比較して、配列の重なるところをコンピューターでつなげていきます。


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