4.クローン動物とは?

「クローン」とは、設計図である遺伝子の情報が全く同じ生き物を指すんだ。
植物の挿し木、分裂で増える微生物はすべてクローンだよ。
 一方、ほとんどの動物は両親の遺伝子を半分ずつもらって子供が生まれるんだ。
だから、両方の親から遺伝子をもらうから、遺伝子の情報は違うんだ。
お父さんと私たちはクローンではないんだ。
特別に、一卵性双生児(全く同じ卵から生まれた双子のこと)の兄弟は設計図が全く同じためクローンだよ。
普通、動物ではクローンは生まれないんだ。
 ところが、科学が発達して、人の力で片方の親から八つ子、十六つ子を作るクローン技術が開発
されたんだ。
これには2つの方法があるよ。


*1つ目の方法*
卵から動物ができるはじめの頃(初期胚)を使ってクローンを増やす
「受精後発生初期胚を使うクローン」
の方法。

*2つ目の方法*
体細胞の核(遺伝子であるDNAが入っているところ)を卵の核と入れ替えることでクローンを作る
「体細胞クローン」の方法。
→羊ドリーはこの方法だよ!
(詳しい内容を知りたい方はこちら→クローン動物)





体細胞というのは、体全体を作る設計図を持っているけど、体の一部しか作ることができないようになって
しまった細胞
のことをいうよ。
だけど、特別な刺激をすると、体全体を作るようになるんだ。
今までは、動物の体細胞からクローンを作ることができなかったから、世界中がびっくりしたんだよ!

 
☆クローン技術のポイント☆
     →遺伝子が全く同じ動物をたくさん作ること。

つまり、効率よく乳を作る牛などを、安定してたくさん作ることができるので、家畜を育てている人にとって
はとても助かる技術なんだ。
今はまだ成功する確率はとても低いけど、将来的にはクローン動物がたくさん作れる日が来るかもしれない
よ!ただ、人の力で生き物を操作する技術であることや、人間にその技術が使われてしまう不安があること
からクローン技術について反対する人も多くいるんだ。
クローン技術は今まで経験したことのないことなので、世界中の人が真剣に話し合っていかなくてはなりま
せん!


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