富士山ではこれまで、何回も新型トイレの実施実験が行われてきている。

これまでの流れ

平成10年(1998年)
杉チップ式バイオトイレ2基を富士宮口8合目に設置し、実験(実用可能かどうか、利用者の反応をチェック)を行った。

 *杉チップ式バイオトイレとは、下記のバイオトイレに使用されるおがくずが、
  杉チップになったもの。

実施期間中
(平成
10720日〜818日)、1877人のし尿を分解。

問題点
バイオトイレは、おがくず(この場合杉チップ)中の水分が、60%程度が
 コンポスト化(有機肥料化)の最適水分量なのにもかかわらず、山のために、
 雨水がおがくず中に入ってしまい、水分量が増加してし、コンポスト化の効率が悪い。


改善のためには、容器の水や光に対する耐久性の強化を要する

1基当たり1日50人しか処理できないために、実用化するには登山者数
 (多い時で
30万人)に見合うだけの台数が必要となり、スペースを要し、
 コストもかかる。

気圧が低いので、気体であるアンモニア粒子が空気中に多く存在する事になり、
 刺激臭が強い。改善のために、換気する器具などの設置が必要。

平成11年(1999年)
放流式トイレのし尿放流を軽減するために、放流式トイレからのブルドーザーを使ったし尿運び出し作業を実施。

結果
便器内のゴミの除去・水の地面への浸透により水分を奪われ固まったし尿を運び出すのに、水を要するなど、非効率的な面が多い。

〜富士山のトイレ〜実施実験

結果