〜解決への道〜
現在行われているごみ問題対策
ゴミ問題の解決法の多くは、ボランティアによるごみの回収である。
主なゴミ回収のボランティア活動主催団体として、富士山クラブがる。
富士山クラブとは
平成10年に「富士山をきれいにしよう」という目的で作られた環境NPO団体。
それまで富士山の環境問題改善にむけてばらばらに活動してきた市民・環境団体・行政間のネットワークを作るために設立された。
富士山クラブのゴミ問題への活動紹介
最新の活動〜2003年8月3・4日の富士山麓青樹ヶ原樹海の清掃
富士山クラブの理事でもあるアルピニストの野口健さんを中心とした、青樹ヶ原樹海の清掃活動が、400人によって2003年8月3・4日に行われた。家電リサイクル法・リサイクル法により回収にお金を要することとなった冷蔵庫・医療器具などが不法投棄されており、回収した総容量は3.5トンにもなったようである。
また、同じく富士山クラブによるボランティア活動としては、青樹ヶ原樹海のテーピングされたテープの回収などがある。
ゴミの不法投棄に関しては他にも、ゴミマップの作成・ゴミの不法投棄場所の写真のWeb上での公開などが解決策のひとつとなっている。
ゴミマップとは・・・
ゴミマップとは、不法投棄現場の所在地をカメラ付携帯・GPSによりゴミの不法投棄場所の正確な位置を把握し、それを地図上に示すという富士山クラブが企画したゴミ問題対策。これは、富士山周辺の森林の不法投棄区域が特定できないことや、たとえ行政が特定できても、回収しにくいために問題が悪化していく現状へ解決策として打ち出された。正確な位置を特定することによる不法投棄ごみの現状の把握・回収に役立つ。また地図をWeb上で公開出来るようになることによって、不法投棄の犯人に、その場所が既に確認されていることを知らせ、不法投棄の警告を与える効果も期待されている。不法投棄ゴミの位置を確認するシステムは、ドコモ・システムズによって開発されたシステムによって行われる。携帯で写真を撮ることにより、携帯内に搭載されたGPSがその位置の特定をするというもので、Web上には、ゴミマップと同時に、不法投棄量・不法投棄現場の写真が公開される。この不法投棄現場の確認は富士山クラブが主催するボランティア団体により、3年間かけて完成されることになっている。
利用者に求められること
ごみ問題は基本的に利用者による心がけによる解決しか手立てがないといえるだろう。そこで富士山では利用者に対し、次のことを呼びかけている。
「ごみは自分で持ち帰りましょう」
富士山の山小屋では、ゴミの請負はしてくれない。というのも、富士山の山頂付近では、ゴミを富士山のふもとに、お金をかけて運ぶこととなっているからだ。だから、当然のことながら、ごみの請負はしてくれないのである。