現在富士山では、オフロード車の乗り入れ禁止区間を制定している。この対策により、オフロード車の不法な乗り入れは減少してきたが、オフロードバイクの不法侵入は一向に後を絶たない。オフロードバイクの場合、禁止区間に柵を立てて通り抜けできないようになっている。しかし、柵のないところから通り抜ける事ができてしまう。そうすると、またそこに柵をたてる。このようにいたちごっこ続いてしまっている。
このようにして荒らされてきた植物・地形を調査・保護するために、専門家たちによる調査が年々行われている。この調査によって絶滅の危機に瀕している動植物や保護されるべき地域が明確にわかるようになってきていて、年々でどの地域を保護地域にするかの検討が行われている。この調査を通して危機に瀕した動植物を救い、元の環境への再生に着実に進みつつある。
しかし、規制しても後を絶たないオフロードバイクの存在も否定でいない現実となっている。また、不法伐採は、富士山の世界でも珍しい、火山灰土にさく植物などを求めて人が来るため、禁止区間を制定したからといって改善されるとは限らない。
こうした今、監視体制の発足が求められている。
ボランティアによる植生活動
オフロード車・バイク、そして不法伐採により荒らされた富士山を再生しようと、2003年の8月18日には横浜国大の名誉教授による指導の下、植樹が富士山再生キャンペーンの一環として開催された。また、みどりの日などに行事を行い、植生林を復元していく活動があったり、小学生などに校外学習として環境問題をテーマに植林を体験させるなどのボランティア兼環境問題学習としての活動が行われている。
また、山梨県側では、県の環境部で自然環境復元と同時に、山の斜面に段差を作ることで土壌が崩れるのを防ぎ、かつその段差によってオフロード車・バイクの侵入を防ぐ対策が行われている。
現状ではどういう対策を採っているのか