すっぱいを体感しよう


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どうして酸っぱい?

お酢には酢酸、レモンにはクエン酸という「酸性」の物質が入っているので、食べたときに酸っぱく感じます。 基本的に酸性のものは字のごとく酸っぱいんですね。
塩酸や硫酸だって、飲めないけど酸っぱいんです。
酸性の物質を略して「酸」と呼ぶこともあります。

これは酸性の物質に「水素イオン(H+)」が含まれてるからで、化学式でも塩酸のHCl、硫酸のH2SO4と、しっかりHが付いています。


(注)アルカリ性の物質にはOH-が含まれている。
(注2)この判別法はちょっと古い。




酸素のエピソード

ちなみに酸素は「酸素の素」って書くぐらいだから当然酸っぱい・・のかと言えば、実は酸っぱくありません。

これは昔の科学者が、

「酸性には必ず酸素イオン(02-)が含まれているのだ!」

と勘違いをし、O2を酸性の素、「酸素」と名付けてしまったからです。

これからというもの、日本語はもちろん、英語を初めとして世界中の言語でも「酸の素」という意味の名前で使われるようになります。

その後「酸性につくのは水素イオンだった」ということがわかったのですが、定着してしまった酸素の名前を変えることありませんでした。

実は水素が本当に酸素、酸の素だったのです。


体感してみよう!

それでは実際に酸を体感してみましょう。
このホームページでも沢山使っているクエン酸。 クエン酸は運がよければスーパーなどにも普通に売ってたりするんですが、確実に手に入れたい時は、薬剤師さんのいる薬局で聞いてみるか、東急ハンズで手に入れます。




そして体感方法はいたってシンプル。この薬品を直接なめてみればいいのです。
なーんだ、それだけか。 大したことなさそうじゃん、と思われるのなら是非おためしあれ! レモンや梅干しの比ではない強烈な酸味を味わえます。

こんなもの食べても良いのか、と思われるかもしれませんが、全然かまいません。むしろ食べた方が血液をさらさらにし、疲労を回復するなど健康にも良いのです。
人は気づかないうちに、オレンジやレモン、梅干し、お菓子、ジュース、その他いろんな食べ物から、1日4gものクエン酸を摂取しているというデータもあります。

さてさてこんなに酸っぱいクエン酸ですが、科学の世界では「弱酸」つまり弱い酸の扱いです(笑) こういう所に科学の楽しさがあるなー、と思ったり。


ちなみに苦さを体感するのであれば、炭酸水素ナトリウムをナベでいって作れる、炭酸ナトリウムという薬品をなめると凄いことになります。 お試しあれ!





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