40人の盗賊の飲みもの

もう一度?

年代は分かりませんが、大昔の話です。フランスのマルセーユに40人の大盗賊がいました。その頃、マルセーユには大疫病がはやり、死者がたくさん出ました。この病人や死者が出た家をねらってこの盗賊団は活躍したのですから皆が困りました。しかもこの盗賊団は一人もこの疫病にかからないのです。ふしぎに思って調べてみると、特別の飲みものを飲んでいることが分かりました。
 その飲みものというのは、クローブ、セージ、ローズマリー、ピメント、カラマス、ヘンルーダー、キャラウェイ、ナツメグといった香辛料を各25グラム、これに酢7.6リットルを加えて成分を進出し、さらに12グラムの樟脳を加えて作ったものでした。どうも、スパイスの薬効があったということでしょう。この話は、アメリカ食酢協会が1961年に発行した「ビネガー」という本に出ています。