日本のことわざ故事成語比較


まずは、故事成語の『五十歩百歩』と、日本のことわざの『どんぐりの背くらべ』を比較しようかのう。

故事成語vs日本のことわざ――第一ラウンド――
故事成語代表:五十歩百歩ごじっぽひゃっぽ
ことわざ代表:どんぐりの背くらべ
意味:あまり違いがないこと。

すぐにわかる違いは「言葉のわかりやすさ」じゃ。

『どんぐりの背くらべ』といえば、すぐにどんぐり同士が背の高さを競い合っている姿が思い浮かぶはずじゃ。
こんな感じかのう?→

じゃが『五十歩百歩』と言われても、頭の中にその様子を思い浮かべるのは簡単ではないじゃろう。「五十歩」と「百歩」でそれがどうした?と思う人もおるじゃろう。故事成語のほうが想像しにくいのじゃ。

それはなぜじゃろう?

――それは故事成語が「昔の話を短くしてあらわした」からなんじゃ。

昔の話を短くして出来たものじゃから、もとになった話を知らなくては、故事成語を正しく理解することはできんのじゃ。
逆に、日本のことわざの多くは、もとになる話がないので、もとになる話を知っておく必要はないのじゃ。
じゃが、わかりにくい故事成語のほうが、話を圧縮して出来たものじゃから、奥が深いような気がするのう。

第二ラウンド――あつものりてなますを吹くvs石橋をたたいて渡る

故事成語と日本のことわざの違い――結論


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