ENVIRONMENT
 
■リサイクルエネルギー

リサイクルエネルギーというのは我々が捨てた廃棄物などからエネルギーを取り出し、再び熱や電気に変換して使用するエネルギーをさします。具体的にいうと、都市部ではヒートアイランド現象でも知られているように、熱があふれています。これらを回収し再び使用することで、新しくエネルギーを消費することのないようにするのです。しかし、これらのエネルギーを使用するには設備費などがとても高くついてしまうのです。

 

上の図を見てもらうとわかるように廃棄物を利用するエネルギーに廃棄物発電があります。これは、ごみを燃やしたときに発生する熱エネルギーをそのまま使用たり、電気エネルギーにかえて使用しています。ごみ焼却場の近くに温水プールがあるのは、ごみ焼却場の熱エネルギーをそのままプールの水を温めるのに使っているのです。またごみ焼却場と隣り合わせに、発電施設が備え付けられているところも数多く存在する。わが日本では近年、電力の売買の自由化が進んでいるが、そういった中でこの廃棄物発電は企業用電力として期待されています。

この廃棄物発電よりさらに期待されているのはバイオマスエネルギーです。これは木屑、家畜の糞、農林水産関連の廃棄物を発酵したりすることで、肥料にしたりそこから発生したガスを電気や熱に変換したエネルギーのことです。バイオマスエネルギーは次の三つの理由から非常に注目されています。

1)賦存量が一般ごみの2倍存在するといわれるほど豊富であること。

2)処理する過程でダイオキシンのような有害物質が出てくる可能性が低いこと。

3)程度にもよるが、燃料の貯蓄・移動が可能であること

日本ではまだあまり普及されていませんが、新エネルギーのなかでもっとも発展する可能性のあるもののひとつであることには間違いないでしょう。


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