梅干の歴史
梅の木は、奈良時代に中国から伝わりました。
平安時代に書かれた書物に「烏梅」とその効能が紹介されています。
「烏梅」とは、梅の未熟な実を干して潰したもので、下痢や腫れものの薬として使われていた
ものです。頭痛の特効薬として、こめかみに貼り付けることでも有名です。
梅の実には、カルシウム・鉄・マグネシウム・亜鉛など人体に必要なミネラルが豊富に
含まれているので、薬として使われました。
禅寺では、肉や魚は食べないで、梅干が食事の時におかずとされていました。
武士は、戦の際に携帯していました。今でも、食卓の常備品として一般の家庭でもおにぎりや
お弁当に入れるなどして食べ続けられています。