「本当に死ぬところだったんだぞ。あぶないあぶない。
あの時のお礼をしたくて、おいらの大好物を持ってきたんだ。」
河童は、照れながら言いました。
河童はユウタに、腕いっぱいのキュウリを渡しました。
ユウタはテレビや本の世界でしか、妖怪を見たことがありません。
河童と話していると、妖怪のことを沢山知りたくなりました。
「ねぇねぇ。妖怪って、どんなものなの?」
「何を食べてるの?」
「どんな仲間がいるの?」
ユウタは、河童にまくし立てるように聞きました。
「わわわ。妖怪にも色々なやつがいるから、そんな一度には答えられないぞ。」

