「お前、細っこいくせになかなか強いな」
河童は息を切らしながら、言いました。

「そうかなぁ」
ユウタもその場に座り込んでしまいました。

2人は、何度も相撲勝負したせいでヘトヘトでした。
土だらけの顔をみて、お互いに笑ってしまいました。
道端には、キュウリの山があります。

「ねぇねぇ。妖怪のこと教えてよ」
ユウタは河童の顔を覗き込みました。