1.面積 109.7万km2(日本の約3倍)

2.人口 7,240万人(2004年) 人口増加率2.6%(1980〜2002年:世銀)

3.首都 アディスアベバ

4.人種 アムハラ族、ティグライ族、オロモ族等約80の民族

5.言語 アムハラ語、英語

6.宗教 キリスト教、イスラム教他



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 エチオピアは、国土の大部分が、周辺を無数の渓谷で抉られて隔絶した世界を形成していて、
エチオピア高原を中心とする高地で、年平均気温は13度と冷涼。
国土の中央にある首都アディスアベバの標高は2,400m。
北部は水系が多くあります。
ソマリアとの国境に近い東部、オガデン地方は砂漠地帯。

 91年までは社会主義国であり、93年にエリトリアが独立して今は内陸国になっています。

 2000mを越える高地にあるのでアフリカとは言ってもそんなに暑くはありません。
植民地にならなかったり、黒人アフリカでは、固有の文字を持っていて、国民は非常に誇り高い人たちであるそうです。



 HEALTHのページで説明している栄養不足について考えていただきたい。
エチオピアではここ3年間日照りが続いています。
雨季になっても雨がほとんど降らないために作物も育たず、深刻な水不足と食糧不足に陥っています。

 この国では40%の子供が栄養不足で、平均の日本人の子のように健康状態が満足できる子は1人もいないのです。
エチオピアには国連や国際ボランティア組織などによる被災者センターがいくつも設けられていて、ここには毎日いくつもの家族が助けを求めて遠くから歩いてきます。

 村の井戸が乾き上がり、近くに被災者センターがない村の人々だ。
作物が育たないため、収入がありません。
そして、家畜を売り、何もなくなったときこの被災者センターに行くのです。

 人口増大が、森林伐採を招き、森林伐採は砂漠化を生みます。
そして、この悪循環が栄養不足を生み、深刻化させているのではないでしょうか。



 WFPの調査によると、食糧援助が女性や子どもたちの手に届きにくいこともわかっています。

 社会において女性の地位がまだ低く、女性に対する差別があるため、援助があってもいきわたらないそうです。
そのことは、エイズ/HIVの感染を引き起こしたり、小学校に通えない少女が多いこと、
そして、女性の参政率の低さも引き起こしているのです。

 女性の政治参政について、宗教の点から見てみようと思います。
エチオピアはチベット仏教と、イスラム教が混在しています。

 一般にイスラーム社会は男尊女卑の世界と言われている。
実際には、法的に女性の固有の権利も認められており、これを根拠にイスラーム社会の法慣習に擁護的な論者は、
イスラームは男女同権であり、男尊女卑という非難は不当であると主張してきた。

 しかし、同権と言われているが、イスラム教においての差別は問題化しており、これが女性の参政率の低下を招いているのではないでしょうか。



 水不足は、飲用水だけでなく、農耕についても障害を来たします。
水不足というのを、「一人当たり年間に利用できる水の量」を規定して話を進めましょう。

 すると、エチオピアは1,000立法メートル未満という、厳しい状態でした。
エチオピアにおける水不足の要因は大きく砂漠化している大地のせいではないでしょうか。水不足は食料不足を生み出し、食料不足は世界に頼らざるを得ない状況を作り出すのです。

 水不足を解決するためにも、世界水フォーラムなどが開かれ、水不足へ現在動き出している様子です。