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 ・飢えの定義

飢えの要因

 ・水の供給状態

 ・土壌の劣化

 ・灌がい地

 ・干ばつと砂漠化

 ・水質

 ・水不足と経済

 ・機械化

 ・地球温暖化による収穫量減少

 ・紛争と地雷

 ・プランテーション

 ・ジェンダー

 ・国別で見る要因



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HUNGER「餓え」の定義とはなんだろう。
下手したら、「お腹が空いた」というだけの「餓え」かもしれないし、栄養失調になりかけな状態も「餓え」ともいえます。
意外にあいまいな定義をここで定めようと思います。
このページでは、人間が生きていくために絶対必要な「」を基準にします。
水は人間が使う飲み水としてだけでなく、生活用水としても大量に必要とします。

水が足りなければ、作物は育ちません。
作物が育たなければ、栄養不足になってしまいます。

なので此処では、人間が生きていくために一番必要な「」が足りてないということをHUNGERの定義とします。

hungerの定義=「水が足りないこと」






これは、世界における水の供給状態を示したものです。

水不足は、人間そのものにも必要ですが、人間が食物を食べるためにも水は必要なのです。
水が足りないということは、栄養を取ることを妨げます。
栄養が足らないということは、体重不足や、伝染病にかかりやすくします。
それは、若い頃に死んでしまうことを意味し、それは人間としての長寿な生活を送るという、HDI基準の指標のひとつを満たしません。
       
では、水不足によって起こるさまざまな問題の要因はどこにあるのでしょうか?
ここからは、このさまざまな問題の要因について考えて見ましょう



上でいったように、世界の農地は劣化しています。
世界の耕地の80%以上は土壌の劣化によって、生産性が低下しています。
世界的な収穫量は20世紀後半に増加したのですが、もし土壌の累積的劣化が無かったならば、収穫量はさらに10%も増加したのでは無いでしょうか。
下記に占める要因に加えて、土壌の劣化は過剰浸水や排水の不備、さらに有害な有機物質の含有による場合もあります。
土壌問題の中には、自然の力によって起きるものもあるし、また、過度の化学肥料の使用や過度の土地の使用といった人間の行動からもたらせれるものもあります。
どちらにしても、土壌の生産性に悪影響を土壌の劣化はもたらします。
土壌の劣化は食糧不足を招き、結果として貧困を招くのです。



灌がいの土地が農地に占める割合を全体的に見て高い国は、やはりアフリカの国々に多く分布しています。
アフリカの国は慢性的に水不足、灌がいの被害を受けています。
灌がい利用による栽培は、食糧安全保障にとって重要であるが、灌がい設備はあまりにも高価なものであります。
世界の収穫のおよそ35%は灌がいをりようをしており、世界の耕地の18%で生産されています。
中東の国々では、灌がいは農業に不可欠でなのです。
しかし、灌がいの不適切な使用による塩分の影響はひろがりつつあり、そして耕地が拡大したことに比例した水の使用量の増大で、灌がいをどのようにしていくべきなのか検討するべきではないでしょうか。



降雨量が少なく、乾燥のため植物がほとんど育たない地域を砂漠とよびます。
砂漠化とは、単に土地の乾燥化だけでなく、土壌の侵食や塩類集積などによって、 こうした砂漠的な環境が拡大していく状況を意味しています。
砂漠化対処条約の第一条では、砂漠化を「乾燥、半乾燥および乾燥半湿潤地域におけるさまざまな要因による土地の劣化」であると定義しています。
こうした地域では、もともと植生や土壌が脆弱なため、砂漠化によって表土が失われてしまうと、たとえ降雨があったとしても植物が育たないなどの深刻な状態におちいることになります。
また、砂漠化にはもともと干ばつなどの自然的な要因と、人間の活動によって土地の質が低下するといった人為的な要因とがあります。
近年深刻な問題となっているのは、人為的な要因による砂漠化が急速に進行しているという事実です。
アフリカでは、灌がいから砂漠化する土地が多くあり、砂漠化により農耕する機会を失っています。
砂漠化は1分1秒で常に進行していて、砂漠化をとめようとする動きも同時に活発化しています。
しかし、砂漠化は更なる貧困を招く大きな要因のひとつといえるでしょう。



水質は、水の入手可能性、季節、そして地理的な分布によって大きく異なっています。
たとえば、アメリカカルフォルニア州では、人口増加が限られた資源にますます思い負担をかけているし、中国北部では、南部よりもはるかに水不足の影響を受けやすいのです
北部で行われている小麦の栽培は、地下帯水層の水と黄河からの水に依存していて、今日の黄河は水不足によって、海につながることが少ないです。
他にも、エジプトのように、他の国から流れる河川に依存している国たちは、他の国が水不足になると共倒れになってしまいます



水不足を、工業などの経済活動で埋めようとする国も多く存在します。
特に、中国などの工業化が進んでいる国では、川の水をより効率よく工業的な用途にまわしているため、やはり、北部の水不足は深刻化しているようです。
そのため、北部の小麦の生産できない分を変わりに輸入で補っています。
これは、世界の小麦市場に依存することであり、食料供給のバランスを崩すのです。
しかしこれは中国などの工業化が進んだ国では出来る業であり、アフリカなどの多くの工業化が進んでいる国では、他国から食料を輸入することも出来ない。
そのような国は食料援助に頼ってしまうのです。



農業の機械化は、脱穀機、種まき機、刈り取り機などの開発によって19世紀ごろから始まりました。
そして今では、コンバインやトラクターなどの様々な種類に増えました。
サハラ砂漠以南のアフリカ、南アフリカ、アジアの機械化の進んでない国々ではトラクターの使用が、それぞれの国の経済開発を反映する傾向があります。
これらの国々の2/3では、トラクター台数が農業労働者とその扶養家族1000人につき50台足らずなのが現状です。
いくつかの国では機械化が急速に起きていますが、もっとも機械化が遅れているルワンダでは、農業人口4万人に対してトラクターは1台という状況です。
これも、貧困を招く一つの原因ではないでしょうか。



農法の改良な、多数の環境への挑戦にもカ関わらず、収穫量の増加はいうまでもなく、世界の生産力を現在のレベルに維持するのも難しいのが現状です。
多くの国々では、上質の土壌が不足し、水は需要層化によって、供給の制約に面しています。
地球温暖化は、不安定な気象状況をもたらし、収穫に悪影響を与えているのです。
中央アフリカ、南アフリカ、東南アジアでは、農地を広げるために、熱帯雨林が開墾されています。
短期的にはヨリ多くの収穫を牧草を得ますが、通常、土壌は非常にやせていて急激に劣化することになるのです。
アフリカのある土地では、土壌と気候は農業に適しているものの、眠り病という風土病があって、土地を農業に使用することが出来ません。
しかし、状況はそんなに暗いものではないのです。
土壌の劣化のうち、場合によっては逆に利用をして、土地を農業以外のことへと転換して、劣化を防ぐことも出来るのです。
これらの新しいアプローチによって、問題は克服できる可能性があるのです。
他にも、極端に暑い気候に対処するために遺伝子工学を取り入れた穀物もあります。
人間を眠り病に感染させるツェツェバエを赴任にさせて、何百万匹をも放つ新戦略も明るい未来を開くことでしょう。
温室効果ガスの排出を減らし、貧困国の人々の前に横たわっている混乱や問題を取り除くために彼等の教育と経済機会を拡大させる国際協力も不可欠になってくるのでは無いでしょうか。



貧困国では、紛争があった地域や、東西冷戦時代に代理戦争に使われた場所が多い。
そのため、戦争が終わった今もいたるところに地雷が埋まっているのです。
地雷には基本的に対人地雷と対戦車地雷の二種類があります。
対戦車地雷は主に戦車などの装甲戦闘車両を破壊する事を目的として使用される地雷です。
一般に、軍用車両は底部の装甲が最も薄いため、地雷による攻撃はかなり有効な手段となっています。
故に、5から10kg程度の火薬でトラックや装甲兵員輸送車等を十分に破壊することができ、軽戦車を横転させ、主力戦闘戦車に対してもキャタピラやサスペンションを破壊するなどの威力があります。
現在使われる主な対人地雷には、踏みつけた人間の足をくるぶしから吹き飛ばす程度の威力をもった小型のもの、容器が二重になっていてワイヤーや踏圧その他で信管が作動すると内側の容器が空中に1-2m打ち揚がって爆発し、内部の鋼球などを撒き散らして周囲数十mの敵を倒すことを狙った大型のもの(跳躍地雷)、信管が作動すると扇状の範囲に鋼球を撒き散らして殺傷する地上設置型のものなどがあります。

地雷は殺傷を目的に作られたものではなく、相手を負傷させるために作られたものです。
このような地雷に対し、人道的な見地から「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」(対人地雷全面禁止条約、オタワ条約などともいう)が作られ、1999年3月1日に発効しました。
この条約が作られる機運を盛り上げるにあたっては、イギリスのダイアナ元皇太子妃も大きな役割を果たしました。

日本は1998年9月30日に、この条約を受諾して締約国となり、2003年2月8日に保有していた対人地雷のうち、訓練用など一部を除いたすべての廃棄を完了しました。
上で言ったように、戦乱のあった地域では、対人地雷が残存し、戦争終結後も一般市民への事故(傷害事故だけではなく死亡事故も多い)が後をたちません
しかし戦後の復興には安全な土地の保証がかかせないので、その地域の国家が地雷除去の能力に不足する場合など、他国の部隊や非政府組織NGOが対人地雷除去を人道援助として行うことがあります。
地雷の除去方法は未だに効率が悪く、一個の除去に、その地雷の作成費の100倍は費用がかかってしまいます。
また危険を伴う「人力作業」が一般的です。ただし世界的に地雷の問題が注目を集める中で、機械を用いた除去方法も普及しつつあります。
また、難民を助ける会が行う地雷回避教育や被害者の義足作成支援など、日本の非政府組織NGOによる対人地雷除去を後方から支援する活動も盛んに行われてまする。
また、地雷により皮肉にも義足の需要が急激に増えており、義足などを無料で配布するボランティアなども多く存在しています。



アフリカの多くは、昔植民地だった土地です。
そして、植民地時代に行われた大規模プランテーション政策により、今はモノカルチャー経済に陥っています。

プランテーションとは大規模工場生産の方式を取り入れて、熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、先住民や黒人奴隷などの安価な労働力を使って単一作物を大量に栽培する大規模農園のことです。
経営主体は、国営、企業、民間など様々である。経営する側をプランターと呼ぶ場合もあります。
プランテーションで作られたものにサトウキビやコーヒーや茶をあげられます。
そして、プランテーションにより1つの作物を集中的に多く作ることは、単一作物をつくり経済の基盤を作っているモノカルチャー経済に陥りがちです。

モノカルチャー経済には、複数の作物を生産する事に比べ単一の農作物を生産する事は、技術的にも単一で済む事もあり効率的である長所を持っていますが、
効率よく利益を得られる事から、従来品種の消滅に拍車がかかり、生物多様性が失われたり、効率化により生産国の伝統文化が失われてしまう危険性が高く、大規模な田畑を生み出すための森林伐採や焼畑農業によって土地が枯れてしまい砂漠化を引き起こしているという短所も持っています。

そして、モノカルチャー経済は単一の作物を育てるため、時価に左右されやすく経済変動に大きく影響されやすく、その時の気候にも影響を受けやすいのです。
そして、その影響で所得が減りその経済活動に関わっていた国民たちは貧困に追いやられてしまっています。



ジェンダー不平等の緩和は、乳幼児死亡率の削減を促進する効果があります。
この効果は、ジェンダー不平等が非常に深く根付いている、南アジアでとくに大きなものになるでしょう。
もしインドが1歳から5歳までの女児と男児の死亡率のジェンダー格差を是正したならば、推定13万人もの命が救われ、インド全体の乳幼児死亡率が5%削減されます。
ジェンダー不平等をより広範囲にわたって克服すると、いっどう顕著な効果がもたらされると思います。
それは、妊産婦の栄養欠乏と乳幼児死亡率の間にはマイナスの結びつきがあるからです。
アジアでは、低体重の女性の割合がサハラ以南アフリカの4倍にのぼり、乳幼児の死亡につながる、栄養やビタミンの欠乏が遥かに深刻です。
南アジアはサハラ以南アフリカよりも貧困率が低く、平均所得が高いにもかかわらず、子供の栄養失調率はサハラ以南アフリカよりも20%も高い。
世界の低体重との半数が南アジアで暮らしています。

このように人間開発が低い状態はジェンダー不平等と強く結びついているのです。
子供の健康に大きく影響を与える女性のエンパワーメントをを向上させることが、子供の福祉に良い影響を及ぼすようになります。
その家庭には女性の出生率を管理する力が強化され、保健医療施設の利用が増え、診療行為に対する知識が向上することで、出産の間隔を取るようになることも含まれています。
つまり、乳幼児の健康を確立するためには女性の権利や、力が無くてはいけません。
ジェンダーの不平等は、単に女性だけでなく子供達の貧困をも招いているのです。


 


上記で述べたように水不足は「餓え」といものに、「餓え」は「健康」、つまりHEALTHに密接に結びついています。
そして、原因はその国で戦争であったり、自然環境によるものであったり様々です。
そこで、私たちは国ごとで原因を調べました。

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