[エジプト美術] エジプト美術は、ナイル川のもたらす恩恵(おんけい)によって成立した。 ナイル川の増水は豊かな土をもたらし、 その土に種をまけば豊かな収穫が約束されていた。
《新王国時代》 エジプト美術が絶頂を迎えるのは新王国時代(紀元前1786年頃)である。 これまでの写実主義と理想主義の上に、 優美な装飾性と豪華な色彩主義が加えられた。 この時代に盛んに製作された絵画の代表例としては メンナの墓などの壁画がある。 過去のアマルナ時代の中で成長した写実主義は、 エジプト人に個性を表現する方法を教え、 後の時代にも影響を及ぼした。 その代表にはツタンカーメン王の黄金のマスクがある。 |