各国の神話とその成り立ち

神話の成り立ち

各国に伝わる神話は、その大まかな形が出来た時期や本という形をとる様になった時期もさまざまです。
ここでは神話が浸透した地域、編纂された時期、その神話に登場する神様を紹介します。

 


ギリシャ神話(地域:ヨーロッパ)

およそ紀元前15世紀頃から、口承で伝えられてきました。
紀元前9世紀(あるいは8世紀頃)ホメロスが英雄叙事詩『イーリアス』『オデュッセイア』を作り出しました。
やがて紀元前8世紀になると、詩人ヘーシオドスが文字で記録を残しました。
文字での記録がない内も、多くの吟遊詩人たちによって神話は庶民に語られていました。
主な神様は雷の男神ゼウスを筆頭とするオリュンポス12神。

エジプト神話(地域:エジプト)

キリスト教とイスラム教が広まる以前に生まれた物語です。
著者は不明となっています。
神話が語られる3000年の間に内容が変化しており、概要以上は詳しく記載できないのが実状です。
主な神は光と創造の男神ラー・アトゥムを筆頭とするエジプト9柱の神々。


日本神話(地域:日本)

『古事記』、『日本書紀』が出来た時代から日本神話と呼ばれる伝承が伝わっています。
8世紀前後には既に日本神話の形成は出来ていたと考えられています。
主な神様は天照大御神(あまてらすおおみかみ)月読命(つくよみのみこと)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)

中国神話(地域:中華人民共和国)

『五帝本紀』から神話が登場したとされていますが、唐の時代の史記に『三皇本紀』が始まりとする説もあります。
他国の神話と比較すると、登場する神様が少なめです。
主な神様は伏羲(ふっき)ジョカ神農

インド神話(地域:インド)

これらは特にバラモン、ヒンドゥー教に伝わっている話を指しています。
歴史が深く、最古の物では紀元前1500年頃から紀元前900年頃に作られた文献も存在しています。
神話の纏まりはもう少し先ですが、原型の完成は既にこの時代には出来ていたと考えられています。
主な神様はシヴァヴィシュヌブラフマー

 

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各神話に登場する神々

  オリュンポス12神

オリュンポス12神は、ローマ・ギリシャ神話に登場するオリュンポス山に住む12柱の神の総称です。
ゼウスが筆頭になっており、男女それぞれ6柱ずつです。
尚、この12神は統一されておらず伝承や紹介によって変わるため、12神と同格の神も挙げています。
オリュンポス12神は以下のとおりです。

雷の神ゼウス 

婚姻の女神ヘラ 

工芸・知略の女神アテナ  

清浄の女神アルテミス  

農耕の女神デメテル  

美の女神アプロディテ  

伝令の神ヘルメス  

かまどの女神ヘスティア  

狂乱の神ディオニュソス  

残忍な戦争の神アレス

鍛冶の神ヘパイストス 

冥界の王・地獄の神ハデス 

弓術と予言の神アポロン

海の神ポセイドン

季節の女神ペルセポネ 

   


  エジプト9柱の神々

エジプト9柱の神々は、エジプト神話中の創世神話に関係している神々のことです。
9柱神、エネアド、創世神話の題名からヘリオポリス9柱神などの別名もあります。
エジプト9柱の神々は以下のとおりです。

創造神アトゥム  

大気の神シュー  

湿気の女神テフヌト  

大地の神ゲブ  

天空神ヌト  

死者の守護神ネフティス  

冥界の王オシリス  

女神イシス  

砂漠と異邦の神セト  

 



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