西洋神様辞典
ここでは、西洋の神話(ローマ・ギリシャ神話とエジプト神話)に登場する神様の大まかな説明が閲覧できます。
現在、紹介している神様はオリュンポス十二神とエジプト九柱の神々です。
オリュンポス十二神
雷の神 ゼウス男神。
ローマ・ギリシャ神話の最高神で、天空と地上を治める。
オリュンポス十二神の筆頭で、ギリシャの神々の頂点に位置する。
美女・美少年に目が無く、何人もの愛人とその子供がいる。
女神。
ゼウスの妻で、嫉妬深い婚姻の神。
ゼウスの浮気相手を不幸な目に合わせる逸話が多い。
ジューンブライドの由来は、6月が彼女の月であることから。
女神であり、処女神。
ゼウスの頭から、甲冑を着た成人の姿で生まれたという。
戦争も司る神だが、アレスとは違い、「守る」為の戦争が多い。
女神であり、処女神。
ゼウスの子で、アポロンの双子の兄弟にあたる。(姉か妹かは不詳)
月の女神と思われがちだが、これは時代が流れるにつれ別の女神と混同されたためにできたイメージである。
女神であり、ゼウスの姉。
大地に豊穣をもたらす大地の神。また、ハデスの妻ペルセポネの母親でもある。
黄道十二星座のおとめ座の由来に関係している。
女神。愛と美と性を司る。
ヘパイストスの妻でもあるが、彼女が夫を毛嫌いしており不和である。
一説ではエロス(キューピッド)の母親であり、相手はアレスとも伝えられる。
男神。商業・旅行の守護神。ゼウスの息子。
生まれた直後にアポロンの牛を盗むなどの悪さを働いた為、泥棒の守護神でもある。
羽の生えた靴を履いており、ゼウスに命じられて神々への伝令係となった。
ゼウスの兄弟。
処女神であり、家庭を守る女神。
神話になかなか登場しない、逸話の少ない神である。
男神。ゼウスの息子。
ぶどう酒と本能の神でもある。ゼウスと愛人との間に生まれた子供なのでヘラに疎まれていた。
そのため、人間界を放浪する逸話が多い。
男神。ゼウスの息子。
戦争の神らしく、乱暴な気性であったという。
親であるゼウスも彼を嫌い、地の底に幽閉してしまいたいと洩らした。
アプロディテと不倫をしており、幾人かの子供を授かっている。
男神。ヘラが一人で生んだ息子。(一説ではヘラとゼウスの子であるとも)
生まれつき両足が不自由で、神としては珍しく醜い顔をしていた。
そのため生まれてからすぐにヘラに捨てられ、人間界で数年暮らしたという。
後に様々な装飾品作りの腕を生かし神の一員に戻り、その折にアプロディテと結婚した。
男神。ゼウスの兄弟。死者の世界、冥界の支配者。
デメテルの娘であるペルセポネを気に入り、強引に妻とした。
二人は不和だったが、だんだんと仲睦まじくなっていく。
ハデスはゼウスや他の兄弟に比べると真面目で浮気をしない性格であった。
男神。ゼウスの息子で、アルテミスの双子の兄弟。
もともとは光明の神であり、時代が流れるにつれ太陽神と混同された。
アルテミスへの執着が強く、アルテミスが愛した人間を策略に陥れて間接的に殺害したという逸話が残っている。
男神。ゼウスの兄弟。海や泉など、水を治める。
デメテルに求婚した際に、馬を作り出したという逸話が残っており、競馬の守護神とされている。
女神。デメテルの娘であり、ハデスの妻。春の訪れを告げる神。
春が来るのは彼女が冥府から帰ってきてデメテルが喜んでいるため、という逸話がある。
エジプト九柱の神々
創造神 アトゥム
男神。
シューとテフヌトの父。鷹の頭をもった人の姿をしている。
太陽神であるラーと同一化されており、詳しく記述できないのが実状である。
男神。
テフヌトの兄であり夫。ゲブとヌトの父親。
天地創造の時、ぴったりとくっついて離れないゲブとヌトの間に入り込み、天と地をはがす役目を負った。
女神。シューの妹であり妻。ゲブとヌトの母親。
シューが乾いた風の神であるのに対し、こちらは湿った風の神となっている。
男神。ヌトの兄であり夫。
オシリス、セト、イシス、ネフティス、ホルスの父親。
妻のヌトととても仲睦まじい。
女神。ゲブの妹であり妻。
オシリス、セト、イシス、ネフティス、ホルスの母親。
天地創造の時、夫であるゲブから離れようとせず、天と地はぴったりとくっついていた。
これがラーによって引き剥がされて、今の空と地面の形になったという。
女神。ゲブとヌトの娘であり、セトの妻。
セトとの間に子供はいないが、さる伝承ではオシリスの子供を身ごもり、その子供をアヌビス神としている。
男神。エジプト神話の死の神である。
イシスの夫であり、ホルスの父。
弟であるセトに殺された後に復活し、冥界の王となった。
オシリスの妹であり、妻。ホルスの母。
死者を守る女神として、墓の装飾品のモチーフになっている。
男神。嵐と暴力の神とも伝えられている。
オリシスの弟で、妹のネフティスを妻としている。
様々な動物の姿で描かれている神様である。