台風とは(上級) ‐台風予報




 台風の実況
台風の進路を予想するといっても、台風は進路が複雑なため実際はとても難しいものです。そこでわが国が取り入れたのが予報円です。
台風情報は、台風の実況と予報からなります。台風の実況の内容は、台風の中心位置、進行方向と速度、中心気圧、最大風速(10分間平均)、最大瞬間風速、暴風域、強風域です。現在の台風の中心位置を示す×印を中心とした赤色の実線の円は暴風域で、風速(10分間平均)が25m/s以上の暴風が吹いているか、地形の影響などがない場合に吹く可能性のある範囲を示しています。この円内は、いつ暴風が吹いてもおかしくない状況にあります。




     


 台風の予報
台風の予報の内容は、72時間先までの各予報時刻の台風の中心位置(予報円)、中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域です。破線の円は予報円で、台風の中心が到達すると予想される範囲を示しています。予報した時刻にこの円内に台風の中心が入る確率は70%です。予報円の中心を結んだ白色の点線は、台風が進む可能性の高いコースを示します。ただし、必ずしもこの線に沿って進むわけではありません。予報円の外側を囲む赤色の実線は暴風警戒域で、台風の中心が予報円内に進んだ場合に72時間先までに暴風域に入るおそれのある範囲全体を示しています。また、日本列島に大きな影響を及ぼす台風が接近している時には、1時間ごとに現在の中心位置などをお知らせしますが、同時に観測時刻の1時間後、さらに24時間先までの3時間刻みの中心位置などもお知らせします。

                    
構造  台風予報