富士山登山記 〜本六合目〜

2008年10月12日(日)

06:02 本六合目到着

須走口本六合目 標高2700m



14分遅れでの到着となった。

本来ならここからご来光を見る予定だったが、それは叶わなかった。

だが、急ぎすぎないこのくらいのペースが一番いいのかもしれない。

焦って登るのは大変危険である。急な高度上昇に体が耐えられなくなり、高山病になる恐れがあるからだ。



僕たちはひとまずここで小休憩をとることにした。2時間もぶっ通しで登り続けていれば、気付かないうちに疲労はかなり溜まっているはずである。

ここでは菊屋で一緒に宿泊し、僕たちよりも1時間半前に出発した大学生4人組に早くも追いつき、少し会話を楽しんだ。

彼らが3時間半かけたところ、僕たちは2時間で登ったのだから、それがペースの早さを物語っている。



10分くらいしたところで、再び出発。

ここまで来ると、さすがに疲れの色も隠せなくなってきた。

座って足を止めてしまったせいか、疲労がいっきに押し寄せてくる。

だがまだまだ先は長い。僕たちは会話をしながら、何とか気を紛らわせた。

そんな中、富士山の植生が徐々にではあるが変化していることに気づいた。

本六合目を過ぎたあたりから、五合目にあった大きな木は消え、草木が一面を覆うようになった。



ここまで高度が上がると、植物にとっては厳しい環境なのだろうか。

さらにジグザグに踏み固められた溶岩の道を登り続けると、徐々に草木はまばらに生えるだけになり、溶岩で覆われた地面が見えるように。



これが火山灰に覆われた山である。



こういった細かいことに気づかさせてくれることも、大自然の魅力の一つだろう。

それにしても今日は登山日和だ。この雲ひとつ無い快晴。



一本のストックを友に、歩き続けて3時間。ついに中間地点、七合目が見えてきた…

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