富士山登山記 〜六合目〜

2008年10月12日(日)

05:31 六合目到着

須走口六合目 標高2400m



なんとか間に合った。

最悪ここまで来ればご来光をはっきりとみることができる。

「六合目」の標識を見たとき、喜びとともに、気持ちの中の何かが吹っ切れた。

「休憩している暇はない。時間が許す限り、上に進もう。」

疲労はかなり溜まっていたが、無心で高度を上げていった。これを可能にしたのは、おそらく「若さ」であろう。

暗黒の空は、ふと気付けば日を取り戻し、山中湖をきれいに照らしている。



このあたりまでくると背丈の高い木々は姿を消し、富士の山頂も望むことができるように。

また、明るくなってきたせいか寒さも和らいできた。

西側には富士山の山頂も見え始めてきた。そういや山頂に雪がない。



そして、前の写真を撮ってから何分が経ったときのことだろうか。



05:48 ご来光



東の空を見ると、目を開けられないほどの閃光が。

それは人生の中で最もまぶしい光であった。

「これがご来光か」



僕たちは恍惚として見入っていた。

その光は疲れていた僕等の体に染みわたり、失いかけていたバイタリティーを一瞬にして回復させた。

生命力とはこういうことをいうのか。久々に自然の恵み、自然の力を実感させられた。

その後は勉強のこと、友達のこと、本当にいろいろなことを話しながら僕たちは登った。

山の開放的な雰囲気のためか、普段なかなか話さないようなことまで話題に出た。

ちょっと恥ずかしいが深まる友情といった感じで、こういう時間がたまらなく好きだ。



話に没頭すると、時が経つのも早いもの。

しばらくたって日も完全に登りきった頃、目の前には本六合目が見えてきた…

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