富士山登山記 〜九合目〜

2008年10月12日(日)

09:56 九合目到着

須走口九合目 標高3600m



標高3600mである。

3598mと3600mでは全然価値違う。

それはしばしば、398円と400円の違いでも例えられる。

九合目には山小屋は無く、迎久須志神社があるだけで、ここまで来れば、目指すは山頂のみだ。

九合目からは至る所に雪も見られるようになってきた。



確かに、九合目あたりから急に気温が落ちてきたようにも思える。

疲れているが、体を止めると一気に冷える。だから体を止めずにひたすら登り続けた。



勾配は最高に急になり、本当に最後の難関といったところに差し掛かってきた。

道には大きな岩しかなく、一歩一歩に神経を使う。そして転びそうになる。

もう意識はとっくに飛び、気力だけで歩き続けていた。

だが、僕たちの前にはもうはっきりとやつが見えるようになっていた。

「もしかしてあそこかなぁ…」

断崖を見上げていると、ある登山客が声を掛けてくれた。



「この上が頂上だよ」

その声で再び心のろうそくに灯がともった。

「よし、ラストだ!」

もう一度重たい体を持ち上げ、前進した。

僕たちは、奮闘している自分に酔った。

「自分、かっこよすぎる」

そして、ここまで一緒に闘ってきた相方にも酔った。

「お前、かっこよすぎる」

そして…

10:30 富士山本宮浅間大社東北奥宮到着

富士山本宮浅間大社東北奥宮 標高3700m



まだ頂上ではない。鳥居と狛犬が出迎えてくれているだけだ。

それにしても大昔に、こんな重たそうなものをどうやって運んだのだろうか。

運んだ人に拍手である。

そしてこの階段を登れば…

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