Diphteria

ジフテリア



病原菌:ジフテリア菌(Corynebacterium diphteriae)

ジフテリアは、ジフテリア菌におる、急性の感染症上気粘膜疾患です。
喉頭、扁桃、咽頭などの呼吸路がおかされ、心臓、腎臓、神経系もしばしばおかされます。
予防接種が広くなったので、まれな病気になっています。

ジフテリア菌は、ある一定のいちでのみ増殖し、局所障害を起こします。
また、ジフテリア菌は3種類のバイオタイプ(gravis,mitis,intermedius)に分類されますが、
病原性との間にこの分類は密接な関係はないと言われています。

ジフテリア菌とは別で、Corynebacterium ulcerans (コリネバクテリウム・ウルセランス)という菌があります。
これは、ウシの常在菌で、ジフテリアと似た疾患を起こす病原体です。

感染経路
感染源は、ヒトです。
患者や、保菌者からの飛沫感染です。

潜伏期間
この病気の潜伏期間1〜4日です。

症状
好発年齢は2〜10才です。
のどの痛みや全身のだるさ、高発熱などの症状が突然現れます。
心拍数の上昇、吐き気、嘔吐などの症状が出ることもあります。
首のリンパ節も腫れます。
炎症してしまうためにのどが腫れて、気道が狭くなり、
呼吸がとても困難になってしまうこともあります。

合併症としては心筋炎末梢神経炎を一緒に起こすことがあります。
このうち心筋炎は、突然死してしまうことがあり注意が必要です。
末梢神経炎による神経麻痺は頻度としては高いですが、予後は比較的良好です。

予防・治療へ