☆問題点
●小天体との衝突によるケーブルの損傷
宇宙空間に存在する小天体は、塵のような小さなものから小惑星のような大きなものまである。
流れ星も小天体のひとつだ。
これらの小天体は秒速数十キロメートルという猛スピードで移動している。
新幹線が秒速75メートルだから、小天体が猛スピードであるのはわかるだろう。
小天体が宇宙エレベータのテザーに衝突すると、ケーブルに小さな穴が開く。
少しだけなら問題はないが、一度に多数の穴が開いてしまうと、裂け目ができたり、最悪の場合はテザーが切れてしまう可能性もある。
こうした事態を避けるために、クライマーにテザーの修復機能を搭載することが予定されている。それによって、テザーはいつでも正常な状態に保つことができるのだ。
しかし、損傷した部分が修復不可能だとわかったとき、交換用の繊維を地球から運び上げ、交換し修復するという作業が必要になってくる。
この技術は高度で、未だに開発されていないのが現状だ。
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