3−2 パラケルスス
パラケルススは本名テオフラストゥス・フィリップス・アウレオールス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイムというとてつもなく長い名前だったという。
パラケルススは医師をしていた父に自然科学を教わりながら育った。
パラケルススの名前の由来は、当時大学を卒業した後に旅をしつつ医療を重ねていた際に、彼は彼自身が一番偉大な医師であると考えるようになり、自分は古代ローマの高名な医者「ケルスス」を越えたと考えるようになり、「ケルススを超えた存在」という意としてパラケルススを名乗った。が、彼はその後大学に教授として就職した際、当時の医学界では支配的な地位を納めていたガレノスの医学を否定したために早々と大学を辞めてしまった。
それから旅に出たパラケルススは医療に携わりつつ錬金術を研究し、後年特に業績を残したのである。
パラケルススの業績といえば、
1.四大元素の再発見
2.三原質の再発見
3.亜鉛元素の発見
など、錬金術師の中でも特に重要な業績を残している。
ところでそんな彼にはいくつかの逸話がある。
錬金術の研究もしていた彼は、「ホムンクルスを生み出した」、「賢者の石を持っている。」さらには、「彼の持っている剣の中に賢者の石が埋まっている」なんて話がある。
また、「パラケルスス」という名前を騙って書かれた書物もいくつかあると言われていて、パラケルススが医学界においても錬金術師としても名を馳せていたことがわかるだろう。
パラケルススの業績としてもう一つ。
パラケルススのような、医学と錬金術を混ぜ合わせ、不老不死を目指した学問をイアトロ化学といい、彼がこの学問を生んだのだ。
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