耳が聞こえなくて困ること



耳が聞こえなくて不便なことは、生活に必要な音が聞こえないことです。

車が後ろから来ても、気づくことができません。

電車でアナウンスがあっても聞こえないし、病院の受付で名前を呼ばれても、 自分が呼ばれているかどうか分かりません。

学校放送の内容も分からないし、電話を利用することもできません。
人は目を閉じているとき、周りの音を聞いて身を守っています。

しかし、聞こえないと音で危険を知ることができません。
また、聴覚障がいは、外見で分かりにくい障がいであるため、周りの人から聞こえていると思われて誤解されたり、 自分の思いを正確に伝えられなかったりします。

そのために、偏見をもたれたり、差別されたりすることがなにより辛いことです。


・自動車 近づいてきても気づきにくい

・駅 アナウンスが聞こえない

・電話 ベルやドアホンが聞こえにくい

・朝 めざまし時計の音が聞こえない

・テレビ

・赤ちゃんの鳴き声


聞こえない人は、言葉を話す働きに障がいがあるわけではありません。

聞く器官と話す器官は、体の構造の上ではぜんぜん別のものです。

しかし、言葉は、人間に生まれつき備わったものではなく、 赤ちゃんのときから、周りの人の話す言葉を耳できいて、 まねをして自然に覚えていくものです。

ですから、聞こえなかったり、聞こえにくかったりすると、 耳で聞いて覚えていくことができないので、話し言葉を身につけにくくなります。

(子どものためのバリアフリー絵本障害を知る本D耳の不自由なこどもたち より)



      

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