音を振動に変えて



日常にはたくさん音があふれています。
テレビや電話、人の声…
私たち音が聞こえない聾者は、どのようにして生活していると思いますか?

私たちが聞き取ることのできない"音"を、私たちが感じることのできる"振動"や"光"に変えて、生活しています。

下に、例を出してみましょう。


<振動式腕時計>
  健聴者であれば、アラームを使えばいいですが、私たちには音が聞こえません。アラームの音の代わりに振動で知らせるのです。

<インターホンの音、電話、FAXの着信ををランプやフラッシュなどの光で知らせる>
  健聴者であれば、インターホンや電話などの音で気づくことができますが、私たちにはその音が聞こえません。
  なので、音の代わりに光で知らせるのです。

<デコーダ内臓テレビ>
  テレビで放送されている音声などを文字に変換して、字幕表示してくれる機械が内臓されているテレビがあります。
<タイループ>
  テレビにつないで、補聴器から直接音を聞くことのできるヘッドフォンのような機械もあります。

<赤ちゃんの鳴き声などをランプで知らせる>
  聾者のお母さんは赤ちゃんの声も聞こえません。
  だからと言って聾者のお母さんは赤ちゃんを育てることができないのかというと、そういうわけではありませんし、泣いている赤ちゃんを放ったままにしておくわけにもいきません。
  そこで、赤ちゃんの鳴き声を聾者でも見えるランプに変えて、聾者のお母さんに知らせるのです。

<枕の下に振動する機械を置く>
  私たち聾者には目覚まし時計の音が聞こえません。
  だからと言って、聾者だって健聴者と同じで時間を知らせてもらわないと、朝起きれません。
  そこで、目覚まし時計の音の変わりに、振動する機械を枕のしたに置き、時間になるとそれが振動して知らせてくれるのです。

<振動機能付きの体温計>
  私たち聾者には、体温計で検温が終わった後、音がなっても気づきません。
  そこで、振動で検温が終えたことを知らせます。



      

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