「手話って、相手がいてこそ成り立つコミュニケーションなんだな。
 それに、手話が社会的に認められなくて、聴覚障がいのある人たちが苦しんでいたなんて、想像もしていなかったよ。」

奈緒が通訳してくれます。

"私たちの事、少しでも理解しようとしてくれて、嬉しいよ"

悠輝くんは、微笑んで

「もっと、いろんなことを教えてくれないか?
 おれ、御手洗と坂井も仲良くなりたいんだ。
  友達になりたいんだ。」

と言いました。

私と奈緒は顔を見合わせます。

答えはもちろん、"Yes"。

"よろこんで♪"


それから、次の授業のチャイムが鳴るまで、三人で話をしていました。

この日を境に、私たちは悠輝くんと仲良くなり、よく3人で話すようになりました。



友達




      

手話トップに戻る