聴覚障がい児教育



また、とある金曜日の朝…

学校に着くと、奈緒と悠輝くんが話をしていました。

" おはよう"
おはよう

"昨日は何かあった?"

「得にはなにも…  あっ。 ワクさんが、72ページの問題を解いとくように。って言ってた。」

"え〜 あれ、難しくない?"

「難しい!難しい!!」

ワクさんというのは、数学の先生のあだ名である。
姿? 格好? 雰囲気?
まぁ、とにかく、某番組のキャラクターに似ていることから名付けられた。

という、やりとりを奈緒としていると、悠輝くんが話しかけてきた。

「なぁ、何で昨日の午後、いなかったんだ?」

"聾学校に行ってたの"

そう、毎週木曜日の午後は、聾学校で授業を受ける日なのだ。
口話や手話、その他いろいろ、聾者として必要なことを学びに行くのである。



おはよう




    

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