点字 3
そして、約束していた日曜日がやってきた。
街で待っていると、白杖をついたレイが歩いてきていたので、
「よぉ」
と言いながら俺はレイの腕に触れた。
「きゃっ……………!!!???」
「?」
レイの尋常ではない反応に俺は戸惑った。
「タナカさん…?俺だよ、宮本だよ…?」
「え、あ……よかった、ミヤモトくんか…。もう、びっくりした…。
あのね、白杖を持ってる方の腕をつかまれると、すっごく怖いの!!」
「あっ…ごめん」
そういえば、初めてレイと会った日に調べたサイトに、書いてあった気がする……。
1度調べて頭の片隅に入ってるくらいじゃ、実行できないもんだな……。
「ごめんな、大丈夫か?」
「まぁ、大丈夫。今度から気をつけてね!」
「はい……」
「よろしい。……あはは、ミヤモトくん素直だね〜」
「そうかな?」
「そうだよ!
あ、点字覚えてきた?」
「おう、基本的なのはだいたいわかるぜ!」
「じゃぁ………これ、読んでみて?」