第2章〜弘仁・貞観文化〜

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弘仁・貞観文化〜8世紀から9世紀までの文化
    文章経国の思想の広まり。密教の流行
文学と学問
@勅撰漢詩文集
 『凌雲集』〜嵯峨天皇の命による最初の漢詩文集。他には文華秀麗集や経国集がある。
和歌集 漢詩集
最古のもの 万葉集 懐風藻
最初の勅撰 古今和歌集 凌雲集
今回は『凌雲集』だけだが、上の表の4つの文書は確実におさえておこう!

A個人の漢詩文集
 『性霊集』〜空海の詩  『菅家文草』〜菅原道真の漢詩文集

B学問の隆盛
 明経道や紀伝道が重んじられた。
 貴族の教育機関として、大学別曹が設置された。
主なものでは藤原冬嗣が設置した勧学院などがある。
 庶民教育機関としては、空海が設置した綜芸種智院が有名である。

C平安仏教の成立〜山岳仏教、密教、加持祈祷によって現世利益を追求
a,天台宗最澄が伝えた。根本経典は法華経。道場は延暦寺
   円仁〜延暦寺を拠点とし山門派を形成
   円珍〜園城寺を拠点とし寺門派を形成
b,真言宗空海が伝えた、密教を重視、道場は高野山金剛峰寺、嵯峨天皇から 賜った教王護国寺

D神仏習合の広まり〜神社の境内に神宮寺を建立。

E建築〜地形に応じた自由な伽藍配置。宝生寺金堂など。

F彫刻〜技法は一木造翻波式。薬師寺僧形八幡神像や観心寺如意輪観音像が有名。

G絵画〜神護寺両界曼荼羅などの曼荼羅や園城寺不動明王像などが有名。
 仏師は百済河成が活躍した。

H書道〜嵯峨天皇『風信帖』を著した空海橘逸勢が活躍し3人は三筆と呼ばれた。

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