具体例2 植物


ジャガイモ

ジャガイモは天然の毒素を含んでいます。「ソラニン」「チャコニン」という物質です。
そういえば、ジャガイモを食べるとき、芽の部分を取ってから調理して食べるよね。

その理由が、その毒素を抜くことなんだ。もしその毒素を含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢など様々な症状を引き起こしてしまうんだ。


ポテトチップスを作る時には、作業員の方々がジャガイモの芽を取り除く作業を行っています。そんな手間を省くため、また、学校や家庭でジャガイモを育てる時に出てくる毒素をなくすべく、研究がなされました。目標は、毒素をなくしたジャガイモを育てることです。

 そこで、SSR2、という遺伝子が「ソラニン」「チャコニン」の生成に関係していることが判明しました。しかし、植物には「細胞壁」という細胞を取り囲む分厚い壁があります。そのため簡単にゲノム編集で毒素を減らすというのはできなかったようです。
現在、様々な方法を検討しながら、より市場に出しやすいような工夫をしていく方針です。

イネ

イネのゲノム編集に関しては、次のような新聞記事がありました。

毎日新聞記事(毎日新聞のサイトへ)
日本経済新聞記事(日本経済新聞のサイトへ)

CRISPR/Cas9の技術を用いて、稲穂に実るモミの量を増やしたり、コメ自体の大きさを大きくして、生産量を増やすことができるとのことです。
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