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ルート変更

コミュニティバスの運行ルートの一般的な特徴として、以下が挙げられます。

まず、ルートが途中で蛇行するなど複雑でわかりづらいことです。
「ルートのわかりづらさ」の理由として、運行経路の途中で一周回って元の地点に戻ってしまうルートが入るなど、路線図を見ても理解しづらいことが挙げられます。特に、自家用車が運転できないためバスなどに頼らざるを得ない高齢者にとってはとても利用しづらいといえます。
他にも、蛇行することで目的地までの所要時間が長くなり、一周の所要時間が2時間に及ぶ便もあるように不便であること、などが挙げられます。

また、特に行政主導の場合、その地域に住民税を払っていない隣接する地域までは、サービスを供給する必要がないと考える傾向にあります。そのため、なるべく自分たちの管轄地域内で運行経路が収まるようにルートを設定することが多く、隣町の中心街やスーパーマーケット・コンビニエンスストア前など、人が集まりやすく充分な需要が見込める場所でもバス停を設置しない場合も少なくありません。

循環ルート

一般的なコミュニティバスの運行ルートは、各所の公共施設や地区を巡回する「循環ルート」が多いです。多くの自治体がこの方式を採用する理由として、

  1. 一路線で多くの公共施設や地区を回ることができる
  2. 終点の停留所の転回場が不要である

ことが挙げられます。しかし、あちこちに点在する施設をすべて回ろうとしたために、一周の所要時間が長くなり、利用者の負担が増大する可能性があります。また、運行所要時間が長くなるためにバス車両の確保が難しく、運行本数が減少することも考えられます。

よって、地域の事情によっては必ずしも「循環ルート」を用いる必要がないとされています。ルート設定の基本的な考え方として、利用者のニーズに応えつつ主要な施設を通り、かつ単純で誰でも理解しやすいルートとする、というのがあります。以下に、上に述べた条件を満たしやすいとされる「直行型ルート」と呼ばれるルート設定方法について述べます。

直行型ルート

「直行型ルート」とは、その間をバスが往復する最も分かりやすい運行方式です。しかし、起点と終点を決める際、あまりに多くの公共施設を経由するようにしてしまうと所要時間が長くなってしまいます。そのため、住民のニーズが高い施設を中心に効率良く運行できる最短経路を考える必要があります。

まとめ

地方自治体やバス会社は、これらの運行方式の特徴をよく理解した上で、地域の事情や需要が高い施設の所在地などと照らし合わせることが重要です。そうすることで、最も効率的な運行ルートを企画し、住民の生活の質を向上させることが期待できます。

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