スクールバスの活用
文部科学省は、交通の便が良くない地域の生徒が利用するスクールバスに近隣住民が混ざって乗ることを認めています。
スクールバスをコミュニティバスとして代用する際、生徒の通学に悪影響が及ばないように配慮する必要があります。多くの事例において、クラブ活動の有無によって生徒の帰宅時間が異なることで引き起こされる問題点が幾つか挙げられています。また長期休暇期間はクラブ遠征などに使用されている場合もあることから、地域のコミュニティバスとして運行する余裕がない可能性もあります。故に、どの地域でも無条件にコミュニティバスとスクールバスの運行を兼ねることが可能とは限りません。
そこで、各地域の事情に合わせて様々な対策を講じることで、コミュニティバスを効率的に運行することは可能になります。具体的には、
- バスの運行時間に生徒が左右されず、かつ生徒が家を出る時間の変化を5分以内に抑える
- 校内にバス停を設置し、生徒が乗降しやすい環境を整える
- 長期休暇中や天候悪化時は臨時便を運行する
などが挙げられます。
上記の条件を満たすために、天候不順によって学校側から緊急に連絡があった場合でも学校を通るルートでバス運行が行えるようにする必要があります。そのために、折り返し時間に余裕を持たせる・学校からバス会社や運転手にダイヤ変更を依頼する仕組みを作る、などの工夫が重要とされます。
また、幾つかの事例では、生徒によってもクラブ活動の有無などによって帰宅時間が異なるため、運行が不定期になることがあります。そのため、住民の利便性と生徒の帰宅への影響を最小限に抑えることを目的として、帰宅時に運行するスクールバスについては住民の混乗を認めず生徒専用としている場合もあります。
さらに、バス運行をバス会社に委託している地域もあります。バス会社に運行を任せることで維持費は増加することが多いですが、これは従来のスクールバス運転手の給料が安価だったことに起因します。委託したことで、
- バス運転を専門とする人々がバス運行を担うため、安全性が向上した
- 運転手を探す手間が省けた
- 運転手が病気になった・バス車両が破損したなどバス運行に支障が出た際も、代車を走らせるなど代替措置を運行会社が行うため、運行を安定して維持できた
などの効果が得られたそうです。