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内部補助

内部補助とは、同じ企業や事業主体の中で赤字の部門が生み出す損失を黒字の部門の利益によって補填することです。公共交通機関の場合は主に、赤字路線の損失を黒字路線もしくは不動産事業などといった「副業」の利益で埋め合わせることで、赤字路線の存続を図ることを言います。

メリット

内部補助のメリットは、路線の廃止を防ぎ、地域交通への影響を抑えられる点です。赤字路線といっても全く利用者がいない訳ではなく、少数ながら日常的な利用者が存在するケースが多々あります。公共交通機関が路線廃止に追い込まれることで、このような日常利用者は日々の生活の利便性に大きな悪影響を受けます。特に車が運転できない層、学生や高齢者、障がい者の日常利用者がこうむる悪影響は甚大なものです。内部補助によって路線の廃止を防ぐことで、この様な日常利用者、すなわち地域交通への悪影響を抑え、交通難民の発生を防ぐことが出来ます。

デメリット

内部補助のデメリットとしては、会社の経営を圧迫してしまうことが挙げられます。せっかくの黒字路線・部門の利益が赤字路線の損失の補てんに使われてしまうことで利益の低下に繋がってしまいます。このような状況は、会社として喜ばしくありません。また赤字路線の損失額があまりにも大きい場合、黒字路線・部門の利益では赤字路線の損失を補いきれず、会社の倒産という最悪の状況を招きかねません。

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