日本脳炎は1924年ぐらいに流行が認められた蚊感染症の一種です。これは日本脳炎ウイルスをもったコガタアカイエカに刺されることによって感染します。さされたら必ずしも発症するわけではなく感染のリスクは100~1000人に一人の割合でほとんどは無症状です。 |
|
この病気はフラビウイスル属の日本脳炎ウイルスにより6~16日の潜伏期間の後に発症します。このウイルスは感染経路が特殊でブタからヒトへ蚊が媒介します。なので、農村地帯の夏に生じやすいです。また、人から人に感染することはありません。 |
|
頭痛 |
嘔吐・吐き気 |
意識障害 |
精神障害 |
うなじの硬直 |
筋肉のこわばり |
震え |
|
20~30%の確率で命を落とし、発症後、30~50%の確率で重い後遺症が残ります。
日本脳炎はウイルスに対しての根治療法は存在しません。なので、症状に対しての対症治療が中心です。ステロイドパルスという特殊な治療方法がとられることもあります。しかし、確かな有効性は確認されていません。
|
※ステロイド |
体内で作られるホルモンの一種で免疫、炎症を強力に抑える力があり、自己免疫疾患や炎症疾患に対する有効な薬剤です。 |
※ステロイドパルス治療 |
1グラムのステロイドを3日間連続で点滴することを1クールとします。これを患者によって1~3クールほど行う治療法です。 |
|