ヒルとは、ヒル綱(Hirudinoidea)に属する環形動物の総称です。多くは淡水に住んでいますが、一部の種は海水、湿った陸上にも住んでいます。体は外部に寄生する生活に適応しており、体の前後両端に吸盤が付いています。世界で約360種類ほどが知られており、日本にも約60種類ほどが生息しています。すべての種類で、体の大きさにかかわらず34の体節に分かれていますが、それぞれの体節がさらに2~14の体節に分かれているため、非常にたくさんの体節に分かれているように見えます。
気温が25度以上で雨が降っているとき、雨上がりなどによく見られます。11月~4月は土壌、こけ、落ち葉の下などで越冬します。山などでよく見かけるヤマビルは雌雄同体で、一回の吸血から産卵孵化までは2ヶ月かかります。また、一回の産卵で10~50匹のヒルが誕生します。
ヒルは二酸化炭素、体温などで吸血対象が近づいてくるのを察知し吸血します。吸血対象は主にニホンジカ、イノシシ、カモシカなどで、人間の血も吸います。