カイコの飼育(3)

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いよいよ飼っている蚕が繭を作り始めました。
自分で育てた生き物をいただくというのは初めての経験。
あまり気は進まなかったけれど、意を決していただくことにしました。

いろいろなことが頭をよぎり、
僕は、昔どこかで聞いた牛のみーちゃんという話を思い出しました。
「女の子と一緒に育てていた牛のみーちゃんを泣く泣く売ってしまうことになり坂本さんという方が屠殺するか迷うけれど、
心無い人にされるよりはということで自分で屠殺するという話です。」
今まで、食べるだけで過ごしていましたが、命を育てる方とそれを食肉にする方がいらっしゃいます。
そういうことを知ってはいましたが、実際にやることになると話よりも一層、いのちの大切さをひしひしと感じました。
「普段は現場から目を逸らしているだけで生き物をいただくというのはこういう事なんだな」と思いました。
自然に、普段よりも「いただきます」「ごちそうさま」を強い感情とともに言いました。


蚕は、繭を作って蛹になります。
繭を作るタイミングには個体差があったので、繭を作り始めて5日目,6日目,7日目と食べ比べることにしました。
※メンバーが撮影

結局は5日目が一番美味しかったですが、どれも美味しかったです。
あまりたくさん食べられる気分ではなかったので、飼育をしていないメンバーにも炒めたてを食べてもらいましたが、美味しかったそうです。
※メンバーが撮影

蚕は蛹になるとほとんど動かなくなるものの、火にかけると何秒か動きました。
この間蚕は痛みを感じていると思い、腹側からと背側から、どちらから火にかける方が動く時間が短いか調べた結果、 腹側から火にかけた方が動く時間が少なかったです。

※メンバーが撮影

その後、繭から生糸を取りました。
本当に綺麗です。
※メンバーが撮影

カイコの飼育についてはこれで以上です。
他の昆虫に関しては、ぜひ昆虫食ミニ図鑑をご覧ください。

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