歌舞伎
化粧
歌舞伎といえば顔を白と赤の化粧を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、赤以外にも青や珍しいですが茶色もあります。
この歌舞伎独特の化粧法を
「隈取」といい、色によって意味が異なります。
赤は
正義や勇気を表しており、
善を意味します。
青は
冷酷さや残酷さを表していて、
公家悪と呼ばれる国家転覆をもくろむ大悪人に用いられることが多いです。
茶色は
妖怪など人間以外のものを表します。
化粧をするときそのまま市販の道具を使うわけではなく、墨などを混ぜて
自分好みの色にする役者も多くいます。
また、主役を演じる役者は顔を真っ白に塗り、それ以外の役者は白粉に
「砥の粉」という茶色の粉末を混ぜて少し色を落とします。
そうすることによって、
主役の白を引き立たせるのです。
役者の顔立ちや大きさに合わせてアレンジを加えることもあります。