世界と日本の部活の在り方の違い


「学校中心型」 ・・・学校の運動部活動が青少年スポーツの中心になっている国
「地域中心型」 ・・・地域のクラブが青少年スポーツの中心になっている国
「学校・地域両方型」 ・・・学校の運動部活動と地域のクラブの両方で青少年スポーツが行われている国

「学校・地域両方型」が、欧州の大部分や北米を中心に20カ国でもっとも多いです。多くの国では、学校の運動部活動と地域のクラブの両方でスポーツを行っています。
ただし、その内のほとんどの国では、運動部活動が存在するものの、地域クラブの方が規模が大きく活動も活発であるそうです。
つぎに、「地域中心型」は、9カ国です。このように運動部活動がほとんど存在しない国も、珍しくありません。
そして、「学校中心型」は、日本を含むアジア5カ国ともっとも少ないです。ただし、日本以外の4カ国が「学校中心型」である理由は、地域のクラブが未発達だからだそうです。これらの国では、たとえば中国や韓国の運動部活動がわずか一握りのエリートのみしか参加していないように、運動部活動そのものの規模はとても小さいそうです。スポーツの中心が学校の運動部活動にあり、かつ、その規模が大きい日本は、国際的に珍しい国です。

つまり、ここまでスクールスポーツが活発なのは日本だけなのです。

では、ほかの国の部活とは、どんなものなのでしょうか。例えば、

アメリカ

シーズン制になっていて、季節ごとに入部と解散を繰り返します。 例えばアメフトは花形スポーツで、8月に入部希望者が集まって練習し、9月、10月に試合があり、終わると解散します。冬はバスケットをしたり、春になると野球をしたりします。3~4カ月間のシーズン制になっていて、1年中同じスポーツをすることはありません。また、技術的にうまい生徒しか入れません。トライアウトの選抜制度があり、試合に勝つための仕組みができています。 このように、アメリカの運動部活動は、教育活動というよりも、競技活動やレクリエーションとして行われています。イギリスも同様に、一つのものを一生懸命にするのではなく、幅広く色々な活動ができます。


中国や韓国

スポーツが学校で行われることが多いですが、それは民間や地域の受け皿が発達していないためです。それにスポーツのエリートを育ててオリンピックを目指すという目的があり、だれでも気軽に参加できるものではありません。


ドイツ

部活はないそうです。


このようにみれば、日本では馴染み深い部活動が、国際的に見れば、実は日本独特の文化であることがわかります。つまり、日本以外では、スポーツは学校教育と別に行われるのが一般的なのです。しかし、日本では、運動部活動として、スポーツが学校教育に強く密接に結び付けられているのです。スポーツを教育に結び付けて文武両道を目指すというのは、日本だけだそうです。

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