このアンケートで分かったこと


まず、部活についての具体的な質問の結果です。
勉強時間について、部活がある平日の勉強時間は“一日に取れる時間”と、“実際に行っている時間”には大差がなく、少しだけ実際に取れる時間が長いくらいでした。




また、活動時間のグラフにもあまり広がりがなく、差がないように思います。しかし、休日に関しては、“1日に取れる時間”が5時間以上の人が大半ですが、実際は2~3時間程度しかできていない人がほとんどで、思ったように勉強できていないのではないかと思いました。活動時間のグラフを見てみると、1時間以下の人もいれば、なかには5時間以上の人もいました。休日の活動に各部活で大きな差があることが分かります。なので、休日に勉強ができない原因は部活が大変な人は部活が理由ですが、それ以外の人も何かしら平日にはできなかったことなど、自分のやりたいことに時間を当てているのかもしれないと思いました。




また、生徒の考える適切な活動時間は実際より1時間少ないほうがよく、活動日数は1日少ないほうがいいと答える人が多かったです。しかし、“増やすべきか”という質問に対しては、時間・日数共に“今のままでいい”と答える人が約70%という結果になりました。

私たちは、勉強時間が足りず、部活動の時間を減らしてほしいと思っている人がもっと多いと思っていたので、少し意外な結果でした。大半の生徒の皆さんは、活動が多いと思っているものの、減らしてほしいとまでは考えていないようです。



しかし、部活動そのものに対しての質問に注目してみると、満足のいく活動ができていない人がたくさんいることに気が付きました。

“今、どんな思いで部活をしていますか”という質問に対しては、“友達と楽しみたい”という人が全体の60%を占めていて、大会等で結果を残すことより友達との交流を大切にしている人が多いことが分かりました。



また、部活に対しての自由記入欄には様々な思いが書かれていました。“楽しい”というプラスな意見も多くありましたが、“意識の差がある”などの悩みやマイナスな意見もたくさん書かれていました。また、”1年の頃は部活が義務だと思っていたが、今は、部活に行く理由が分からず楽しくない”という意見や、“学年が上がるごとに部活動を続けるか否かのプリントを配ってほしい”という意見もあり、学年の変化と共に、部活動に対する考え方も変わってくるのかもしれないと思いました。



なので、もっと自由に部活を捉えられるようにしていくことが必要だと感じました。
実際、海外では文武両道という考え方がないようです。また、季節ごとに行う部活を変えることも可能なようです。(詳しいことは「世界の部活」ページをぜひ見てください)

このことを知ると、ひとつの部活をやり通すことも大切ですが、もっと自由に部活を体験できてもいいのかなと思いました。そうすることで、勉強との両立もしやすくなる人もいるかもしれません。
ですが、実際に不満を持って部活の制度を変えてほしいという人はほとんどいなかったので、大半の人が満足できているのかなと感じました。