アジアンヘイト

1.アジアンヘイトとは

19世紀ごろにアメリカで始まったアジア系人種に対する人種差別のことを指します。 新型コロナウィルスは中国から発生したとされ、中国人と他のアジア人との区別がつかないことから新型コロナウイルスの感染拡大により、アメリカ以外の国でも多く見られるようになりました。 アジアンヘイトは今通りすがりの自転車に乗っている人に刃物で刺される事件が起きるなど深刻な問題になっています。

2.実体験

日本に住んでいると実感がわきにくいかもしれませんが、今もたくさんの人がアジア人だからという理由で差別されているのは確かです。 これはとある日本人が体験した話です。(インタビューに関してはインタビューページをご覧ください)
出張でメキシコに行った時、到着地の空港では中国系の不法入国の取り締まりが強化されていました。同じ便に乗っていた4人のアジア人全員が一時拘束され外見のみで中国人と判断され、荷物を取り上げられ、内側にドアノブのない部屋に収監され、取調べを受けました。 日本のパスポートを見せても偽物で中国人だと決めつけられ、取り合ってもらえず怖い思いをしたそうです。
また、ドイツに住む日本人の話によると、少数のケースではあるけれど、新型コロナウイルスの発生からしばらくの間は、中国が起源だという報道もあったことから、アジア人に対しての冷たい視線を感じたり、物理的に距離を取る人が電車内やお店にいるように見受けられたそうです。

3.現状

更にアメリカの例を見てみましょう

言葉による嫌がらせが一番多いが、敬遠や身体的暴行も多く見受けられていて、今黒人が差別されるときと同じようなことが起こっています。差別側には白人だけでなく黒人もいます。 右側のツイートもそうなのかはわかりませんが、 自分たちがBLMで戦っているのに同じ有色人種なのにアジア系はどうしてそんな消極的なのかと、いう感情からアジアンヘイトを行う黒人もいるそうです。 それに対し、「Black Out Tuesday」を呼びかける団体は、ブラック・コミュニティへの連帯を示すため、黒人差別について学ぶことや思考を巡らすこと、そして行動を起こすことを呼びかけています。また、Instagramでは、「#TheShowMustBePaused」や「#BlackOutTuesday」ハッシュタグとともに一面真っ黒の画像を投稿する人が続出。多くの人が、思い思いのかたちで黒人への不当な暴力や差別への反対を表明しています。