目に関する豆知識を紹介します。
明るさに目が慣れる仕組み
暗闇に目が慣れることを「暗順応」明るさに目が慣れることを「明順応」といいます
まず暗順応は光を感じる桿体細胞にロドプシンというタンパク質がためることで感度が高め、暗いところを見えやすくします。
明順応はこの逆でロドプシンがたまっていると感度が高すぎるため、明るいところではまぶしすぎてしまいます。
そのため、ロドプシンは光により分解され、感度を低めることで明るいところを見やすくしています。
暗い所より明るいところに早く慣れるのは、ロドプシンをためるより、分解のほうが早くできるためです。
緑色が目に優しいのはなぜ
緑色が目に優しいとよく言いますよね
これには二つに理由があります
一つ目は緑色が自然を連想させ自然は体に優しいものだ、という意識からやさしい効果が得られ(た気になっ)ているというものです。
二つ目は緑色は可視光線の中心にあるため、色を感知する錐体細胞の青色の部分も赤色の部分も同時に刺激するため、青色や赤色に比べて目の神経に負担をかけにくいためといわれています。
カラーユニバーサルデザイン
人間の色の感じ方は生まれつきで大きく5つのタイプに分けられ、病気や老いによっても変わってきます。
その理由は色を感じる錐体細胞の感じ方が人によって違うからです。
カラーユニバーサルデザインとはこうした色の感じ方の多様性に対応し、より多くの人。利用しやすい配色をしたものをカラーユニバーサルデザインといいます。
例えば、緑色と赤色が同化しないように間に白色を入れるなどの工夫がされています。
人と動物の見え方は違う
人は赤色、青色、緑色の錐体をもつ3色型色覚ですが、犬は赤色と青色のみの2色型色覚で、
鳥類に関しては赤色、青色、緑色に加え、紫外線を感知する錐体がある4色型色覚です。
例えばアメリカ南部のルリイカルという鳥のメスは羽の紫外線反射率によってオスを選ぶと言われています。
また犬は2色型色覚で見える色が限られるため、選ぶおもちゃの色を考えてあげるといいかもしれません。
色が与える印象
ここでは色の三原色である赤色、緑色、青色が脳にどのような印象を与えるか説明します。
赤色からは太陽や血が連想され、熱い、情熱的と感じる人が多いです。
青色は空や海が連想され、寒い、爽やかと感じる人が多いです。
緑色からは森林、自然が連想され、若々しい、平和と感じる人が多いです。
これらは実生活に応用することができます。
例えば物を暗記するときには赤色では脳が興奮してしまうため、青色や緑色のほうが集中できていいです。
それとは反対に、赤色が興奮させることを利用して会議や発表の場に赤いものを置いておくと、積極的な意見が出やすいです。