歴史
マグロはいつごろから食べられていたのでしょうか…?
実は、6000年前の
江戸時代になり、定置網漁が進んだことから、マグロが安価なものとなり一般的に食べられるようになってきました。マグロは腐りやすく、このころは塩漬けされたマグロが主流でしたが、生身を醤油漬けにし、保存性を高め、においを抑える調理方法である
マグロの人気が出てきたのは日本人の食が欧米化し、脂っこいものが好まれるようになってからだといわれています。マグロが高級魚として扱われるようになったのは冷凍冷蔵設備が普及した戦後のことです。この設備が整ったことから、刺身でマグロを食べるようになったり、マグロ漁船の操業を輸出向け原魚用から国内の生鮮食料用として大転換を起こしました。
昭和に入ると、冷凍品や缶詰などの
万葉集とマグロ
奈良時代の歌人として有名な山部赤人が、726年の10月10日に、聖武天皇のお供として印南野(現在の兵庫県明石市)を訪問した際に、マグロ漁で栄えているこの地方のことをたたえてよんだ歌が万葉集(巻六 938部分)に掲載されているそうです。
『印南野の 邑美の原の 荒栲の 藤井の浦に 鮪釣ると 海人船騒き 塩焼くと 人ぞ多にある』
(現代語訳:印南野の邑美の原の藤井(藤江)の浦(松江海岸)に鮪を釣ろうとして海人の船が入り乱れ、塩を焼こうとして人がいっぱい浜に集まっている。)
マグロは昔から食べられており、愛されている食材であることが分かりましたね。 |
マグロクイズ (4)
いつ頃から、日本人はマグロを食べていたでしょうか?(答えを選んでクリックしてみよう)
縄文時代
正解!縄文時代中期の貝塚から、マグロの骨などが見つかっていることから、この頃から食べていたと考えられています。
江戸時代
不正解!ただし、江戸時代にはマグロが安価なものとなり庶民の手に届くようになりました。
戦後
不正解!ただし、生のマグロが食べられるようになったのは戦後以降です。
参考資料
マグロのふしぎがわかる本
出版社:築地書館
著:中野秀樹+岡雅一
居酒屋美食トリビア>10月10日はマグロの日!トロの日もある?由来について調べてみた
https://monteroza.net/archives/7592
(最終確認;2023/1/7)
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