国際機関
国際条約に基づいて活動を行っている
このページでは、それぞれの組織を紹介していきます。
全米熱帯まぐろ類委員会
(Inter-American Tropical Tuna Commission: IATTC)
・1947年に設置
・
・事務局はアメリカ南カリフォルニアのサンティエゴ
・目的→対象水域のマグロ・カツオ類の保存
・参加国→アメリカ、パナマ、日本など21ヶ国・地域
・特徴→事務局が科学者を抱えているため、国同士の対立なく結果を出せます
大西洋まぐろ類保存国際委員会
(International Commission for the Conservation of Atlantic Tunas: ICCAT)
・1966年に設置
・
・事務局はスペインの首都マドリード
・目的→対象水域のマグロ類資源の保存
・参加国→EU、アメリカ、日本、南アフリカなど49ヶ国・地域
・特徴→加盟国の科学者が参加するため、利害が絡むときに結果が出づらいです。また、国力によって参加可能な科学者数が決まるため、議論の公平性が保たれにくいです
中西部太平洋まぐろ類委員会
(Western & Central Pacific Fisheries Commission: WCPFC)
・2004年に設置
・
・事務局は太平洋西部にあるミクロネシア連邦のポンペイ州の州都コロニア
・目的→対象水域の高度回遊性魚類資源の保存
・参加国→オーストラリア、中国、日本など26ヶ国・地域
・特徴→オーストラリアとニュージーランドは南太平洋に数多くある島諸国への強い影響力を持ち、数の力を握っています
インド洋まぐろ類委員会
(Indian Ocean Tuna Commission: IOTC)
・1996年に設置
・
・事務局はアフリカ沖のインド洋にあるセーシェル共和国の首都ビクトリア
・目的→対象水域のマグロ類の保存
・参加国→オーストラリア、日本、中国など32ヶ国・地域
・特徴→加盟国に発展途上国が多いです
みなみまぐろ保存委員会
(Commission for the Conservation of Southern Bluefin Tuna: CCSBT)
・1994年に設置
・海域による区分なく活動
・事務局はオーストラリアの首都キャンベラ
・目的→
・参加国→オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、インドネシア、南アフリカ共和国、(台湾)、(欧州連合)
・特徴→ミナミマグロが南半球の高緯度範囲で生息しているため、
国際的にもたくさんの取り組みが行われており、日本は5つ全ての国際まぐろ管理委員会に参加しています。 |
マグロクイズ (8)
5つの地域漁業管理機関のうち、対象とする海域を決めないで活動している機関はどこ?(答えを選んでクリックしてみよう)
IATTC
不正解!IATTC (全米熱帯まぐろ類委員会)は、太平洋を中心に活動しています。
ICCAT
不正解!大西洋まぐろ類保存国際委員会 (ICCAT) は、大西洋を中心に活動しています。
CCSBT
正解!みなみまぐろ保存委員会 (CCSBT) は、ミナミマグロの資源保護を目的に活動しています。ミナミマグロは、複数の海域をまたいで生息するので、海域による区分なく活動しています。
地域漁業管理機関へのリンク
全米熱帯まぐろ類委員会 (IATTC) https://www.iattc.org/ (英語)
大西洋まぐろ類保存国際委員会 (ICCAT) https://www.iccat.int/en/ (英語)
中西部太平洋まぐろ類委員会 (WCPFC) https://www.wcpfc.int/home (英語)
インド洋まぐろ類委員会 (IOTC) https://iotc.org/ (英語)
みなみまぐろ保存委員会 (CCSBT) https://www.ccsbt.org/ja (日本語)
参考資料
マグロのふしぎがわかる本
出版社:築地書館
著:中野秀樹+岡雅一
マグロの大研究
出版社:PHP研究所
著:河野博
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