マルハニチロ株式会社
マルハニチロ株式会社様に、海洋資源の保護について、メールにて質問させて頂きました。(回答日:2022年11月4日) |
写真は、マルハニチロのMSC認証のついた商品 |
Q1. 「海洋資源の保護」について、積極的に取り組んでいるのはどうしてですか?
企業価値を高め、サステナブルな経営を実践するためには、水産に限らず、
Q2.現在、MSC認証商品として、何種類の商品がありますか?
マルハニチロでは、
マルハニチロのMSC「海のエコラベル」を表示した家庭用冷凍食品などの取扱数量は、2021年度約1,195トンとなりました。
Q3.マグロに関する取り組みについて教えてください。
マルハニチロは2010年に
完全養殖とは、天然資源を利用せずに魚類を養殖(生産)する手法です。一般的には、クロマグロ養殖では幼魚を採捕し、養殖場にて成魚まで育てて出荷します。完全養殖では、自分たちの養殖場で育てたクロマグロから採卵・孵化を行う事により、養殖場内で生産&出荷のサイクルが完結する為、「持続可能な水産業」の実現に向けた重要な取り組みと言えます。
非常に困難とされていた「クロマグロの完全養殖」ですが、マルハニチロはいち早くこの課題にチャレンジし、様々な壁を乗り越えながら完全養殖を達成し、かつ商業出荷が可能なレベルまで引き上げました。
また2021年度は570トン出荷し、2021年度よりさらなる生産効率化を図るべく、一時的に年間出荷量を縮小させ、生産技術開発に一層注注力する方針で進めています。
Q4. MSC認証商品について、漁業や生産のどのような点がMSC認証取得につながったと思いますか。
マルハニチロは、
Q5. 海洋資源保護に対する取り組みやMSC認証商品等に関して、苦労している点等はありますか。
海洋資源保全を行うには、保全活動を推進すべき対象魚を明確にする必要があり、取扱い水産物の資源量の確認を行う必要があります。当社は2019年に取扱い水産物の資源量調査を行いましたが、天然水産物のうち、データが不十分で資源量が確認できないものが18%ありました。資源量を明らかにするためのデータ収集は簡単ではありませんが、今年度より「2030年までに資源量調査率100%」という目標を掲げ、
Q6. 海洋資源保護に対する取り組みやMSC認証商品等への消費者の反響はありますか。
MSC(海洋管理協議会)が2020年1月から3月にかけて実施した、消費者を対象とする調査では、日本でのMSC「海のエコラベル」の認知度は15%で、2年前より4ポイント減ってしまいましたが、MSC「海のエコラベル」が海の持続可能性や認証に関するものだと理解している人の割合は28%から36%にアップし、
弊社では、親子向け料理教室を実施したり、小中高校等の企業訪問を受け入れていますが、その時にはMSC認証、ASC認証について必ず伝えています。小中高校ではSDGsが指導要領に入るようになり、環境配慮型の商品がこれから先、少しずつ選択肢として上がるようになっていくのではと期待しています。
Q7. サステナブルな商品について、今後の展望や課題について教えてください。
⑴ マルハニチログループでは、
⑵ サーモンの
⑶ 魚類の筋肉細胞の培養技術の確立をめざし、細胞培養スタートアップのインテグリカルチャー株式会社と水産練り製品業界でトップシェアを誇る一正蒲鉾株式会社の3社で、
マルハニチロ株式会社様、ご協力ありがとうございました。 |
参考資料
マルハニチロ株式会社HP
https://www.maruha-nichiro.co.jp/
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