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フィールドワーク

私たちは、地元大分県で行われている再生可能エネルギーについて知るために大分県庁の大分県商工観光労働部 新産業振興室 次世代エネルギー・医療機器産業班の主任である和田容典さん(以下、和田さんに省略)にお話を伺いました。その内容を皆さんにQ&A形式で紹介していきます!

-大分県の地熱発電、バイオマス発電の現状を教えてください。

【和田さん】: 大分県は再生可能エネルギー自給率は50.0%と全国2位で、再生可能エネルギー供給量は全国12位です。(令和3年 3月)
地熱発電に関しては、大分県の地熱による発電電力量は日本一です。地熱発電の約4割が大分で行われています。
また、大分県九重町には日本国内最大規模の八丁原地熱発電所があります。 バイオマス発電に関しては、日田市や竹田市などの林業が盛んな地域で多く行われています。

-そうなんですね。大分県では活発に行われている地熱発電ですが、いまだに全国各地で地熱発電の普及が進んでいないのはどうしてですか。

【和田さん】: 地熱発電の問題点は地熱開発が難しいことです。地下は調査してみないと詳しく分かりません。何メートル掘るとか、たくさんの蒸気が出る場所を探すのが困難です。
また、掘り当てるのにかなりの時間がかかります。八丁原地熱発電所だけで15本くらい井戸を掘っているんですよ。そして、最も重大な問題は、お金がかかること。地下に井戸を掘るというのは、莫大な費用がかかります。
一つの地熱発電所を作るのにたくさんの人の協力が必要となるので人件費もかかります。
その他にも、地熱発電するのにふさわしいエリアは自然公園とかぶってる場所が多いため、景観を壊すなどという理由もあり、開発が進まない場合もあります。

-なるほど。最後に、地熱発電以外に大分県で盛んに行われている発電方法などありますか。

【和田さん】: 私たちが最も注目している発電方法は水素を発生させエネルギーを作る方法です。
エネルギーを作るために水素を発生させれば、水素をあらゆる方向で活用できるので本当の再生可能エネルギーになるのでは、と期待しています。
そして大分県では地熱発電以外にも小水力発電やバイオマス発電も盛んです。
山の落差などを利用して水車を回して発電する小水力発電は竹田市、余った木などを利用し燃やして発電するバイオマス発電は日田杉で有名な日田市で盛んにおこなわれていますよ。


最後に、地熱発電の利点として次のことをあげてくださいました。
ポイント1!マグマはずっと流れていて発電できる!
ポイント2!化石燃料を使わなく輸入する必要もなく安全!

このポテンシャルをどう活かすかが今後の課題になっていく、ということでした。