通信制高校の仕組み
【通信制高校を卒業するには?】
通信制高校は、全日制高校や定時制高校と異なり学校に毎日通わなくてもいいため、卒業のために別の条件が用意されています。
通信制高校では、「レポート」
「スクーリング」などの学習課題を自分の生活スタイルに合わせてこなし、その後の
「単位認定試験」に合格することで単位を獲得して卒業します。
卒業には3年以上の在籍・74単位の修得・30単位時間以上の特別活動(ホームルーム・体育祭・修学旅行など)への参加が必要です。
【通信制高校の勉強・レポート】
全日制の高校と同じように、国語・数学・理科・社会・英語などの主要五教科の勉強を行います。しかし毎日授業があるわけではなく、「レポート」
とよばれる課題を解いて提出する自学スタイルが主流です。
通信制高校における「レポート」とは、学校から送付されるプリント課題のことです。教科書や参考書を見ながら問題を解き、期日までに返送します。先生からの添削が入って返却されるので、復習に使うこともできます。形式は科目や学校によって様々ですが、論述形式ではなく、穴埋めや一問一答方式で問題に答えるような形式が多いようです。
【通信制高校の勉強・スクーリング】
また人によっては実際に学校や全国の教室に行って、先生から直接授業や面談を受けることもあります。これを「スクーリング」と呼びます。生徒の生活スタイルによってその頻度はまちまちで、月に何回か通う人もいれば夏季や冬季に集中して行う場合もあります。
【通信制高校の勉強・単位認定試験】
その期に提出すべき「レポート」と「スクーリング」を規定数クリアすると、 「単位認定試験」を受けることが出来ます。これは前後期の終わりに行われるテストで、レポート課題の内容をもとに出題されます。この試験で合格点をとれば単位が認定され、必要な単位をすべて取得すると卒業となります。
【必須科目はあるが、どの科目を重視するかは生徒次第】
卒業するためには主要五科目(国・数・理・社・英)のほか保健体育や家庭科などを履修する必要がありますが、一部の科目は選択制になっており、自分が学びたい分野を選んで学べます。
(例:理科の分野を物理・化学・生物から選べる/芸術科目を音楽・書道から選べる)
また学校によっては建築・プログラミング・製菓などの特別な授業を受けられるコースもあり、生徒の目的に合わせて選ぶことが出来ます。
参照: ヒューマンキャンパス高等学校HP https://www.hchs.ed.jp/
【勉強する場所・頻度を選べる】
生徒の特性や生活習慣に合わせて、通い方を選ぶことが出来ます。
・週に1~複数回学校や学習センターに通うスタイル
・スクーリング以外は通学せず、自宅で学習を進めるスタイル
・家庭教師が自宅に来て指導を受けるスタイル
・オンライン会議ツールなどを利用して、場所を選ばず授業を受けるスタイル
参照: 飛鳥未来きずな高等学校HP https://www.hchs.ed.jp/
【転入できる時期はまちまち】
学校によって転入学・編入学できる時期が異なっています。随時受け付けているところもあれば年に数回、各学期の最初のみ受け付けているところもあります。
・通信制校別の転入・編入時期の例
学校 | 転入 | 編入 |
---|---|---|
鹿島学園高等学校 | 随時 | 随時 |
飛鳥未来きずな高等学校 | 随時 | 随時 |
ルネサンス高等学校 | 随時 | 4月,10月 | ECC学園高等学校 | 随時 | 4月,10月 | トライ式高等学院 | 随時 | 随時 | 第一学院高等学校 | 随時 | 随時 |
ヒューマンキャンパス高等学校 | 4月~12月まで随時 | 4月~12月まで随時 |
※転入は、現在高校に在籍している生徒が、新しく別の高校に入学すること
編入は、すでに高校を中退している方が、新たに違う高校に入学すること
通信制高校理解度クイズ
このページに関連した〇×クイズです。理解度確認に役立ててください。(問題をホバーすると答えが出ます)
問題1
通信制高校は、全日制とは違い、入学後に試験はない
答え ... ×
入通信制高校では、「レポート」「スクーリング」などの学習課題をこなした後、その後の『単位認定試験』に合格することで単位を獲得できます。
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2.メリット・デメリット