ここでは、この後再生可能エネルギーがどうなってしまうかについて少し掘り下げていきます。では、再生エネルギーの未来について考えていきましょう。
経済産業省今後の再生可能エネルギー政策について によると、見出しの通り2030年までに、再生可能エネルギーが36から38%となり、日本規模でかなり大きくなっています。 少しイメージしづらいと思いますので、2000年から2007年と比べてみましょう。 まず2023年の再生可能エネルギーの割合が31パーセントとして、2023年から2030年までの差を考えると、5から7パーセント伸びることになりますが、2000年から2007年を比べると、9.3から8.4となんと、0.9%減ってしまっています。そのため、2023年から2030年までに日本規模で大きく伸びていることがわかります。
世界の再生可能エネルギーは、WEO world enelgy outlook World Energy Outlook 2024 – Analysis - IEA によると、現在の約30%から、約50%と大幅に伸びるのではないかと予測され、再生可能エネルギーの割合が大きくなることが示唆されています。これからの温暖化の世界目標とされている(2030年までに世界の平均気温が1.5度までしか上昇しない)に少しずつ近づいているようですね。
再生可能エネルギーのコストは年々低下しており、従来の発電方法と比較しても競争力が高まっています。2023年の発電コスト見通しでは、太陽光発電が9.8円/kWh、陸上風力が8.8円/kWhと、石炭火力(12.5円/kWh)やLNG火力(10.7円/kWh)よりも安価になると予測されています。
1エネルギー自給率の向上
2温室効果ガス排出量の削減
3新産業の創出と雇用の増加
日本の再生可能エネルギーポテンシャルは、国全体のエネルギーの1.8倍となっており、今後の活用が期待されます。政府の技術革新や、支援策により、再生可能エネルギーは、さらに導入が進むとみられています。 特に注目されているのは、これらの発電方法です。
大規模な発電ができ、陸上と比べて風の流れが大きく変わらないため、安定して発電できます。
再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変換し、必要時に使用することができるだけでなく、発電や輸送、産業プロセスなど、様々な分野で利用できるから。
天候に左右されず、廃棄物を再利用できるバイオマス発電をガス化や熱分解などの新技術でさらに効率化できる素晴らしい技術のため。
従来の太陽光発電よりも高い変換効率を実現でき、従来設置が困難だった場所でも軽量化やフレキシブル化により、設置できるようになったため。
再生可能エネルギーは、高い成長力が期待される分野であり、カーボンニュートラルの実現に向けて、重要な役割を果たす産業とも言えます。技術開発や経済支援の進展で、今後再生可能エネルギーは、日本のエネルギーの中心的な存在を担っていができ、陸上と比べて風の乱れが少ないため、安全に発電できるから。
このように、再生可能エネルギーは今後も発展し続け、これから、さらにクリーンで、環境にやさしい世界をこの再生可能エネルギーから作り出すことができるでしょう。