"アクアポケットとは、水深333メートルの地点から深層水を汲み上げて、脱塩装置を用いることで5種類の海洋深層水を提供する海洋深層水分水施設です。 供給ターミナルでの深層水の販売の他、海洋深層水を紹介する展示・体験コーナーや、研修室が備えられています。 飲料水としてはもちろん、生活のさまざまな用途にミネラル豊富な深層水を活用することができる、唯一の場所です。"
富山湾の特徴
富山湾は標高3000mにも及ぶ北アルプスから水深1000mの海底まで連なる地形で海岸からあまり離れていないところでも急に深くなっているのが特徴です。その深さは、駿河湾、相模湾とともに日本三大深湾と呼ばれるほどに及びます。
アクアポケットでは5種類の分水を行っています。
原水 | 塩分濃度が3.4%ほどで水煮や醤油、かまぼこなどの商品の加工にも利用されていて食材を柔らかくします。 |
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脱塩水 | 逆浸透膜方式で、逆浸透膜を使い 塩分を抜き作り、昭通の仕込みの水などにも利用されています。 |
高濃縮水 | 日本でも滑川でのみ作られているのは高濃縮水です。 塩分濃度は13〜14%ほどで主に塩作りに利用されています。普通の海水は3.4%ほどで通常の約4倍の塩分濃度のため、同量あたりの海水で4倍の塩が作れるため、海水の運搬や蒸発のための光熱費を削減できるため、生産コストを抑えられ産業分野にも利用されています。 |
Q.現状の課題や苦労した点はありますか?
A,商品を販売するにあたって、商品のパッケージなどに滑川の名前を入れられないことです。買っていただける人への印象もあり滑川市と記載してあるものよりも富山湾と記載してある方がわかりやすいく、水としての売り上げの他に商品への活用された時滑川の海洋深層水のPRに繋がりにくくなってしまいます。
Q.海洋深層水は富山湾や滑川市などにどのような経済的な効果をもたらしていますか?
A.滑川市はホタルイカと海洋深層水の街として知られているけど、まだホタルイカの方が印象強いです。実際、ホタルイカの漁獲量は多くて、ホタルイカの漁の際、漁獲したホタルイカを新鮮に保つために海洋深層水の中に入れるなどして利用されています。富山湾で獲れた魚などを干物にするために原水を利用する業者もあり、そういう面では富山湾の産業に効果をもたらしています。
Q.今後の展望などはありますか?
A.確定はしていませんが、できるだけ早くしていかなくてはいけない課題としては脱塩水や高濃縮水を作る逆浸透膜の機械が老朽化しているので、機械を新しくして、民間にも売っている水の製造量を増やして販売量も増やしていきたいと思ってます。それが完了したら販売量が増えるので新しいお客さんを増やしたり、その他にも滑川市内に海洋深層水を利用した商品を作る工場などに繋げていきたいです。ただ、すぐに回転が速く済むものではないので、まずは小さな目標としてまずは機械を入れ替えて販売量を増やし新たな顧客を迎えたいです。